Teradata MultiLoadの起動時に、Teradata MultiLoad構成ファイルを使用して下記のオペレーティング パラメータの初期デフォルト値を設定します。
- AMPCHECK
- BRIEF
- CALLINMODFORFINALCKP
- CHARSET
- CONFIGERRORS
- DATAENCRYPTION=ONまたはOFF
- ERRLOG
- IFORMAT
- OFORMAT
- MATCHLEN
- MAXSESS
- MINSESS
- RETRYCONNECTINTERVAL
- RETRYFIRSTCONNECT
- RETRYOTHERCONNECT
RETRYFIRSTCONNECT、RETRYOTHERCONNECT、およびRETRYCONNECTINTERVALを指定できるのは、ワークステーション接続プラットフォームの構成ファイルのみです。対応するコマンドライン オプションはありません。
Teradata MultiLoad構成ファイルで指定した値は、これらのパラメータに対するユーティリティの内部デフォルト値をオーバーライドします。
構成ファイルのパラメータ自体を、対応する実行時パラメータでオーバーライドできます。前述を参照してください。(MATCHLEN実行時パラメータはありません。)これらのパラメータを優先順位の高い順に示すと、以下のようになります。
- 1 – 実行時パラメータ
- 2 – Teradata MultiLoadスクリプト
- 3 – Teradata MultiLoad構成ファイルの指定
- 4 – Teradata MultiLoadデフォルト値
構成ファイル名と位置
ワークステーション接続のシステムでは、Teradata MultiLoad構成ファイルの名前はmloadcfg.datでなければなりません。また、以下のいずれかに格納されている必要があります。
- Teradata MultiLoadを起動したディレクトリ
または
- MLOADLIB環境変数で指定されるディレクトリ
メインフレーム接続のシステムでは、Teradata MultiLoad構成ファイルのDD文にMLOADCFGのラベルを付ける必要があります。
構成ファイルの内容
Teradata MultiLoad構成ファイルには、以下のように、パラメータごとに1つずつ最大11個の項目を記述できます。
- AMPCHECK = none/all/apply
- AMPCHECKのnone/all/applyでTeradata MultiLoadの応答をダウンAMP条件に設定します。詳細については、AMPの処理とBEGIN MLOADおよびBEGIN DELETE MLOADを参照してください。
- BRIEF = on/off
- BRIEFのon/offは、Teradata MultiLoadジョブの縮小印刷出力のオン/オフ指定です。
- CALLINMODFORFINALCKP = Y[es]/N[o]
- このパラメータは、TeradataMultiLoadジョブの最終チェックポイントとしてINMODを呼び出します。Y[es] は、最終チェックポイントをinmodに呼び出します。N[o](デフォルト)は、MultiLoadがINMODで最終チェックポイントを呼び出すことは禁止します。
- CHARSET=character-set-name
- character-set-nameは、Teradata MultiLoadジョブの文字セット指定です。
- CONFIGERRORS=IGNORE/TERMINATE
- IGNORE/TERMINATEは、Teradata MultiLoad構成ファイルのエラー処理のオプションを設定します。
- DATAENCRYPTION=on/off
- DATAENCRYPTIONのon/offは、Teradata MultiLoadジョブでデータ暗号化を有効にするかどうかを指定します。
- ERRLOG=filename
- filenameは、Teradata MultiLoadのエラー メッセージ用代替ファイルです。
- IFORMAT = scriptencoding
- IFORMATのscriptencodingは、ジョブ スクリプト ファイルの文字セット指定です。このパラメータは、ワークステーション接続システムでのみ使用できます。
- UTF-16に有効な値はUTF16およびUTF-16
- UTF-16BEに有効な値はUTF-16BE、UTF16-BE、UTF16BE
- UTF-16LEに有効な値はUTF-16LE、UTF16-LE、UTF16LE
- UTF-16 BOMが存在し、'UTF-16'を指定した場合、Teradata MultiLoadはUTF-16 BOMで指示されるバイト オーダーに従ってスクリプトを解釈します。UTF-16 BOMが存在しない場合、Teradata MultiLoadはエンコーディング オプションで指示されるバイト オーダーに従ってスクリプトを解釈します。
- OFORMAT = outputencoding
- OFORMATのoutputencodingは、画面出力の文字セット指定です。このパラメータは、ワークステーション接続システムでのみ使用できます。
- UTF-16に有効な値はUTF16およびUTF-16
- UTF-16BEに有効な値はUTF-16BE、UTF16-BE、UTF16BE
- UTF-16LEに有効な値はUTF-16LE、UTF16-LE、UTF16LE
- MATCHLEN=on/off
- MATCHLENのon/offは、Teradata MultiLoadジョブのレコード長検査オプションのオン/オフ指定です。MATCHLENをオンにすると、Teradata MultiLoadはインポート データのレコード長がIMPORTコマンドで指定したレイアウト レコード長と同じかどうかを検証します。
- MAXSESS=max-sessions
- max-sessionsは、データベースにログオンするTeradata MultiLoadセッションの最大数におけるMAXSESS指定です。
- MINSESS=min-sessions
- min-sessionsは、ジョブの実行に必要なTeradata MultiLoadセッションの最小数におけるMINSESS指定です。
- RETRYCONNECTINTERVAL=s
- RETRYCONNECTINTERVALで指定されたsは、再試行の間隔(秒)です。デフォルト値は60です。
- RETRYFIRSTCONNECT=n
- RETRYFIRSTCONNECTで指定されたnは、MultiLoadがメインSQLセッションへの接続を最初に試みてCLI 207エラーが返された場合の接続再試行回数の最大値です。デフォルト値は0です。
- RETRYOTHERCONNECT=n
- RETRYOTHERCONNECTで指定されたnは、MultiLoadが他の接続との接続を試みてCLI 207エラーが返された場合の接続再試行回数の最大値です。デフォルト値は16です。
Teradata MultiLoad構成ファイルには、番号記号(#)の後ろにコメント文を追加できます。ここで取り上げた指定の詳細については、実行時パラメータを参照してください。
構成ファイルの処理
ユーティリティでは、呼び出しコマンドを入力するたびに構成ファイルの有無が自動的に検査されます。構成ファイルが見つかると、指定されているとおりにデフォルトが設定され、適切な出力メッセージが生成され、ジョブの処理が開始されます。
デフォルトの場合、構成ファイルに無効な項目または構文エラーが含まれていると、Teradata MultiLoadジョブはすぐに打ち切られます。最初の無効なパラメータがレポートされ、残りの構成パラメータは確認されません。
- CONFIGERRORS=IGNOREを構成ファイルに指定すると、その後の構成ファイルの問題がレポートされますが、Mload戻りコードは影響されません。Mloadは、構成ファイル ユーティリティの次の項目の処理を続けます。
- CONFIGERRORS=TERMINATEを構成ファイルに指定すると、その後の無効な構成ファイル項目によってTeradata MultiLoadジョブは打ち切られます。
構成ファイルは、ASCII、EBCDICなどプラットフォームに適したシングル バイト文字セットで記述されている必要があります。