Teradata SQLは、符号付きゾーン(外部)小数である入力データを数値データ型に変換できるので、数値演算を列の値に対して実行できるようになります。符号付きゾーン小数が格納されることになる列は、どの数値データ型でもかまいません。
S符号文字を組み込んだFORMAT句は、 Teradata Databaseに渡されるとき、およびTeradata Databaseから渡されるときにデータをフィルタ処理します。
入力データ列の右端の文字は、ゾーン(オーバーパンチ)ビットを含んでいると想定されます。
ゾーンと数値の組み合わせを表わす文字を次のテーブルに示します。
最後の文字(入力文字列) | 数値変換 | 最後の文字(入力文字列) | 数値変換 | 最後の文字(入力文字列) | 数値変換 |
---|---|---|---|---|---|
{ A B C D E F G H I |
n … 0 n … 1 n … 2 n … 3 n … 4 n … 5 n … 6 n … 7 n … 8 n … 9 |
} J K L M N O P Q R |
-n … 0 -n … 1 -n … 2 -n … 3 -n … 4 -n … 5 -n … 6 -n … 7 -n … 8 -n … 9 |
0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 |
n … 0 n … 1 n … 2 n … 3 n … 4 n … 5 n … 6 n … 7 n … 8 n … 9 |
列の定義ではCREATE TABLEまたはALTER TABLE文に、データのロードではINSERT文に、符号付きのFORMAT句を含めることができます。格納された値をどのように使用するかにより、FORMAT句の指定方法が異なります。
符号付きのFORMAT句が列作成時に指定されている場合、その句は列レベルでデータが変換されるため、列に「付属している」とみなされます。すなわち、そのデータがロードされる時と検索される時の両方で行なわれます。