ジョブの再スケジュール
システム使用のピーク時間を確認し終わったら、次に特定のジョブを他の時間帯に移動するよう勧告することができます。
例えばピーク期間が、午前9時~午後5時である場合、日中のピーク時間帯の需要に支障が出ないように、バッチ ジョブとロード ジョブを深夜作業にスケジュールすることができます。
制約付きのジョブ
ジョブには、CPU制約のものと入出力制約のものがありますが、どのジョブがどちらのカテゴリに属するかを判別しておくと便利です。これは、AMPUsageデータ分析によって判別できます。
CPU制約のジョブを入出力制約のジョブと共にスケジュールすることで、1つのジョブで十分に使用されていないリソースを他のジョブでも使用できるようになり、リソースの利用効率を高めることができます。
TASMと並列性
TASMのスロットル ルールを使用すると、ピーク使用時に特定のタイプの問合わせについて、その並列性を制御できます。
さらに、TASMのフィルタ ルールを使用すれば、特定の条件を満たす問合わせについて、指定した時間帯は実行が開始されないようにすることもできます。その結果、競合の多い時間の使用レベルを制御できます。
入出力集中型ワークロードの管理
以下は、システムが入出力制約状態になった場合に、リソースをバランス化するために推奨される作業です。
- AMPUsageレポートおよびDBQLを使用して、作業全体のうち入出力に集中している部分を特定する。
- 入出力集中型の作業を営業時間外に再スケジュールする。
- 次のような方法で、問合わせまたはデータベースを調整できないか検討する。
- すべての結合列および選択列に関する統計を収集/更新する。
- インデックス、結合インデックス、またはスパースインデックスを追加する。
- MVCを使用して行サイズを削減し、ブロックあたりの行数を増やす。
- PPIを使用する
- ブロック サイズを増やす。
- 3NFデータ モデルを使用し、行サイズの削減、ブロックあたりの行数増大、入出力数削減を行なった上で、必要に応じて非正規化を実施する。
- ノード メモリを増やして、FSGキャッシュのサイズを拡張する。