DBQLは非常に柔軟で、短いトランザクションから長期間実行される分析問合わせやマイニング問合わせに至るまで、Vantageで実行されるさまざまなSQLリクエストに関する情報を記録できます。
オプションによって、ログ データの量と詳細度を制御することができます。さまざまなルールを定義できます。例えば、特定ユーザーの特定アカウントのもとで呼び出されたセッションで、実行された問合わせの最初の5,000文字をログに記録するというようなルールにすることができます。指定した時間しきい値内に完了しなかった問合わせを記録するツールを定義することもできます。また、指定したCPU時間(1/100秒単位)を超える問合わせを記録することもできます。例えば、完了するのにAMP CPU時間が5秒より長くかかる問合わせの場合は"THRESHOLD=500 CPUTime"を指定します。
- デフォルト ロギングは、それぞれの問合わせに関して、少なくとも冒頭のSQL文字、受信時間、完了した処理ステップの数、最初のステップが送出された時間、応答パケットがホストに戻った時間、および更新、挿入、削除された行数を報告します。
- サマリー ロギングは、指定された時間の間隔、I/O基準、またはCPU使用率基準内で処理時間を終了したすべての問合わせ数を報告します。
- しきい値ロギングは、デフォルト データとサマリー データを組み合わせて記録することができます。
- しきい値限界を超えて実行されたそれぞれの問合わせに関するデフォルト データ
- しきい値時間以内で実行されたすべての問合わせに関するサマリー カウント
経過時間、I/O数、またはCPU時間を、詳細ロギングまたはサマリー ロギングのしきい値基準として使用
- 詳細ロギングは、以下を含みます。
- デフォルト データ
- 並列ステップを含む、ステップ レベルのアクティビティ
- 問合わせごとのオブジェクト利用状況
- SQLテキスト全体
- Explainテキスト
- XML問合わせプラン
- 特定のユーザー、ユーザー/アカウントの組、ユーザー/アカウントのリスト、アプリケーション名の禁止ロギング
アプリケーションのロギング ルール
アプリケーション名のルールを指定して、ユーティリティのロギングを有効、または無効にします。システムは、そのアプリケーション名でログオンしたユーザーに関する情報をログします。例えば、FastLoadジョブから実行されたすべての問合わせをログするには、以下を発行します。
BEGIN QUERY LOGGING ON APPLNAME= 'FASTLOAD';
DBQLは、まず、ユーザーやアカウントのルールを検索する前に、アプリケーション名のルールを検索します。
アプリケーション名でロギングルールを作成すると、アプリケーションを実行するユーザー/アカウントに関係なく、ロードやアンロード ユーティリティなどの特定のユーティリティを制御することができます。例えば、同じユーザーとアカウントで実行しているユーティリティがあり、それらが対話的な問合わせに使用されている場合、ユーティリティに関するロギングルールを作成すれば、ユーティリティについては最小ロギングを指定し、対話的な操作を行なっているユーザーにはもう少し詳しいロギングを指定できます。
APPLNAMEオプションで指定するアプリケーション名は、システムがクエリー バンドの予約されたUtilityNameに渡す名前です。
次のテーブルに、UtilityNameの文字列を示します。
クライアント/DBSプロトコル | ユーティリティのタイプ | ユーティリティ名の値 |
---|---|---|
FastExport | スタンドアロンのFastExport | FASTEXP |
Teradata Parallel Transporterのエクスポート オペレータ | TPTEXP | |
JDBC FastExport | JDBCE | |
.NET FastExport | DOTNETE | |
FastLoad | スタンドアロンのFastLoad | FASTLOAD |
Teradata Parallel Transporterのロード オペレータ | TPTLOAD | |
JDBC FastLoad | JDBCL | |
.NET FastLoad | DOTNETL | |
Crashdumps Save Program (CSP)ダンプ保存 | CSPLOAD | |
MultiLoad | スタンドアロンのMultiLoad | MULTLOAD |
Teradata Parallel Transporterの更新オペレータ | TPTUPD | |
JDBC MultiLoad | JDBCM | |
.NET MultiLoad | DOTNETM |