セッションは、アイドル状態になると「ハングセッション」と呼ばれます。ハング セッションは、ロック競合の問題、エラーがあるジョブでのトランザクションのロールバック、TDPとVantageの通信の喪失、その他の問題の結果として発生することがあります。ハング セッションをトラブルシューティングする場合は、次の表のツールが役立ちます。
ユーティリティ | 決定内容 |
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Query Session (qrysessn) | 各セッションのステータス。ステータスの意味については、<Teradata Vantage™ - データベース ユーティリティ、B035-1102>の「Query Session (qrysessn)」を参照してください。 |
Recovery Manager (rcvmanager) | システムがトランザクションをロールバックしているかどうか。<Teradata Vantage™ - データベース ユーティリティ、B035-1102>の「Recovery Manager (lokdisp)」を参照してください。 すべてのAMPですべてのTJにアクセスして更新する必要があるので、ロールバックの処理には時間がかかることがあります(数時間)。
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Lock Display (lokdisp) | システムをブロックしているトランザクション ロック。<Teradata Vantage™ - データベース ユーティリティ、B035-1102>のLock Display (lokdisp)を参照してください。 |
Show Locks (showlocks) | ホスト ユーティリティのロックまたはHUTロックの有無。 ロック解放オーバーライドで特定のテーブルのロックがクリアされてシステムが正常に動作しているかどうかを判断できます。<Teradata Vantage™ - データベース ユーティリティ、B035-1102>のShow Locks (showlocks)を参照してください。 |
アーカイブ中にエラーが発生したか、アーカイブ ジョブの強制終了が早すぎる場合は、そのジョブの保留ロックによってその他のセッションがブロックされることがあります。この問題を解決するには、次のように操作します。
- 最初にQuery Session (qrysessn)を実行し、どのセッションがブロックされているかを判断します。
- 次にRecovery Managerを実行し、何らかが回復されているかどうかを確認します。
- ロックが存在するかどうか、およびどのようなロックが存在するかを確認します。
- DBCが何かにWRITEロックをかけている場合は、CheckTableユーティリティを実行してテーブルの状態を判断します。テーブルが破損している場合は、そのテーブルを削除して回復してみます。
- ハングしているDSAジョブがある場合は、RELEASE LOCK (databasename) ALL, OVERRIDE文を使用してロックを解放します。
- QuerySessionを使用し、以前ブロックされていたセッションがアクティブになったかどうかを確認します。
セッションをアボートしてシステムを再起動し(tpareset)、ハング セッションをクリアしなければならないことがあります。ただし、システムを再起動する前にTeradataサービスに連絡し、ブロックの原因となっている問題を特定できるようにクラッシュダンプを取る必要があるかどうかを判断してください。
FastLoadセッションまたはMultiLoadセッションで問題が発生することがあります。一般的には、2633エラー、2574エラー、2738エラーでこれが示されます。DBC.SessionInfoVビューを使用し、セッション番号に関連するホスト番号、ユーザー名、パーティションを判断してください。
セッションでSQLエラーが発生してシステムがトランザクションのロールバックを試し、この間に別のセッションがブロックされる場合は、Teradata Viewpointを使用してアボートを実行すると良いでしょう。アボートの発行方法については、Teradata Viewpointの「ヘルプ」を参照してください。
遅いジョブまたはハング ジョブの処理の詳細については、問合わせのブロックと遅延の調査で始まるセクションを参照してください。