作成するワークロード管理ルールを含めるためのTASMルール セットを作成しなければなりません。複数のルール セットを作成できますが、一度にアクティブにできるのは1つのルール セットだけです。「ワークロード管理」ポートレットの使用法に関する指示は、<Teradata® Viewpointユーザー ガイド、B035-2206>を参照してください。
ルールセット: 一般ビューで、以下のようにします。
- ルール セットの名前を付けます。
- デフォルトの間隔の設定値を使用します。
- デフォルトのブロッカーの設定値を使用します。
- オプションでバイパス ルールを定義できますが、初期実装では推奨されていません。 デフォルトでは、データベース ユーザーDBCはすべてのルールをバイパスします。
- 後述のトピックに示されているように、ルール セット内に必要な分類セッション、フィルタ、およびスロットル ルールを作成し、データベース ワークロードを管理します。
分類の設定
作成するセッション、フィルタ、またはスロットル ルールに関する以下の分類パラメータを設定して、ルールの効果を狭めることができます。ただし、ルールをグローバルに適用する場合は除きます。
- ソース: アカウント名、アカウント文字列、ユーザー名、またはクライアントIPアドレス
- ターゲット: 問合わせがアクセスするデータベース オブジェクト名(データベース、テーブル、マクロ、ビュー、関数名、メソッド名など)
- 問合わせの特性(文のタイプ、結合のタイプ、フル テーブル スキャンなど)
- クエリー バンド
- ユーティリティ(問合わせのソース)
セッション ルール
ルール セット内でセッション タブを使用して、以下の制限を設定できます。
- 同時問合わせセッションの数
- 同時ユーティリティ セッションの数
- 特定のユーティリティに関する同時セッションの数
- ユーティリティ セッション ルールの優先順位の順序
フィルタ ルール
フィルタは、問合わせの実行が開始される前に、その問合わせを拒否します。フィルタはグローバルに適用したり、分類ルールに従って適用したりできます。
例えば、特定のユーザー(ソース分類)が、推定処理時間が15分を超える問合わせ(問合わせ特性分類)を実行するのを禁止するフィルタを作成できます。
ルールセット フィルタの詳細については、<Teradata® Viewpointユーザー ガイド、B035-2206>を参照してください。
スロットル ルール
スロットルは、フィルタ分類内の同時問合わせの数を制限します。スロットルの制限に達すると、その影響を受ける追加の問合わせは遅延キューに入れられます。
スロットルを作成して、スロットル分類に従って同時並行性を制限できます。以下に例を示します。
- 特定のユーザー(ソース分類)が、一度に10個を超える問合わせ(問合わせセッション制限)を実行するのを制限する
- テーブル(ターゲット分類)に対して同時に実行するユーティリティ(ユーティリティ分類)の数を制限する
- XMLQUERYなどのメモリ集中型関数およびメモリ集中型SQL問合わせの同時実行数を制限する
カスタム スロットルに関する提言
以下のサンプル スロットルは、ほとんどの実装で有用です。
すべて52で制限するスロットル:
- データベースで同時実行する問合わせを52個に制限する
- 追加の問合わせを遅延キューに入れる
- 異常に大きな問合わせ要求のせいでシステムがフロー制御を行なうことがないようにする
推定処理時間が1秒を超える高、中、および低のPG問合わせを制限するスロットル:
- 推定処理時間が1秒を超えるH、M、またはLの問合わせの同時実行数の制限を30に設定する。短い問合わせに対する組み込み制限はない。
- 追加の長い問合わせを遅延キューに入れる。
- このスロットルは短い問合わせ(1秒未満)にも、あらゆるサイズのR問合わせにも適用なし。