セッションとは、ユーザーとSQL Engineとの間の論理的な接続のことです。セッションでは、ユーザーは一度に1つのトランザクションを実行して1つの応答を受け取ることができます。現行のセッションは、未処理のトランザクションを常に1つだけ持つことができます。ユーザーは同時に1つ以上のアクティブなセッションと通信することができます。
セッションはSQL Engine間で明示的にログオン/ログオフされ、SQL Engineサーバーがユーザーのログオン文字列を受領すると確立されます。セッションがログオフされると、システムはユーザー セッションIDを廃棄して、そのセッションからそれ以上のTeradata SQL文を受け入れなくなります。
リクエストと応答メッセージ
セッションがログオンすると、SQL Engineは、情報のパーセルを含むリクエストと応答のメッセージを使用してホストと通信します。最大リクエスト メッセージのサイズは7 MBです。応答メッセージの最大サイズは16 MBです。
リクエスト パーセルの処理方法
メインフレーム クライアントからSQL Engineにアクセスするには、ユーザーまたはアプリケーション プログラムはTeradataのクライアント インターフェース製品を使用してログオンし、リクエストを実行します。リクエストはそのインターフェースによって処理され、TDPに渡されます。
リクエストは以下のように処理されます。
- メインフレーム環境では、メインフレームCLIv2は、リクエスト パーセルを作成して、それをTDPに送信します。TDPは、それ自身に関連付けられたPEへ、メインフレーム接続を介してそのパーセルを送信します。
- ネットワーク環境では、クライアント インターフェース製品(CLIv2やTeradata JDBC Driverなど)はリクエスト パーセルを作成しネットワーク経由でそれをゲートウェイに送信します。ゲートウェイはパーセルをそのセッションのPEに送信し、PEがゲートウェイと同じノードに存在するか否かに関わりません。
応答パーセル
問合わせまたはステータスの結果が、戻される応答セットとなります。PEは、リクエストの応答セットを1つ以上の応答パーセルに変換して、それらを以下に戻します。
- TDP(メインフレーム環境の場合)。TDPおよびメインフレームCLIv2は、それをクライアント ユーティリティまたはプログラムに戻します。
- ゲートウェイ(ネットワーク環境の場合)。ゲートウェイは、それをクライアント インターフェース製品(CLIv2、Teradata ODBC Driverなど)に送信します。クライアント インターフェース製品は、応答をクライアント ユーティリティまたはプログラムに返します。