データ ブロックは、同じテーブルからの1つ以上の行を含むディスク番地の構造で、ファイル システムの最小I/O単位です。データ ブロックは、物理的なディスク セクターまたはセグメントに保管され、これらがシリンダにグループ化されます。
Vantageは、1回のI/O操作でシリンダ番地データ ブロックのリストを読み出して操作をより効率的に実行するためのシリンダ読み取りを採用しています。これにより入出力オーバーヘッドが、データ ブロックごとからシリンダごとに減少します。これにより、大きなテーブルをフル テーブル スキャンするのに要する時間を大幅に減らすことができます。インストールの間、Cylinder Readはデフォルトで有効です。
シリンダ読み取りによるパフォーマンス ヒットが認められる場合、Ctl DBS画面の[シリンダ読み取りエージングしきい値の管理]フィールドの値を小さくしてみます。このフィールドについては、<Teradata Vantage™ - データベース ユーティリティ、B035-1102>を参照してください。
Cylinder Readにより、以下のような操作中のパフォーマンスが改善される場合があります。
- 以下のような条件での、フル テーブルに対するスキャン操作
- 大規模な選択
- INSERT ... SELECTのマージ
- 削除のマージ
- Sum、average、minimum、maximum、およびcount aggregates
- 多くのデータ ブロックを要求する、マージや積結合などの結合操作。
行パーティション排除または列パーティション排除がある場合には、シリンダ読み取りは呼び出されません。
詳細については、シリンダ読み取りによるI/Oの管理を参照してください。