- ASEはPE(パーシング エンジン)の性能にほとんど影響を与えません。アカウント列の分析時に発生するコストは、数マイクロ秒にすぎません。
- ASEはAMPの性能に影響を与えることがあります。
AMPには、DBC.AMPUsageへの追加ロギングの負担がかかります。ユーザーおよび選択したASEオプションによって、この追加の負担は、ごくわずかから性能の低下を招くものに至るまで、様々です。一般的に、&D、&H、および&Lオプションは、性能に大きな影響を与えません。
&Tオプションを使用する場合は注意してください。実際にはすべてのTeradata SQLリクエストに対してAMPUsage行が生成できます。&Tオプションはさらに大きな影響をパフォーマンスに及ぼす可能性があります。したがって、&Tオプションを以下のように使用しないでください。
- デフォルトのアカウントID列内における使用
- 戦術的問合わせと同時の使用
- TPumpと同時の使用
&Tオプションは、長時間実行されるDSS(意志決定支援システム)リクエストでは問題になりませんが、ユーザーが非常に多くの小さなリクエストを実行している場合は、パフォーマンスに問題が生じる可能性があります。&Tはサイトに依存しています。このオプションでは、1分間に10~20のAMPUsage行しか生成されません。
ASEの使用により、システムでのDBC.AMPUsageへの書き込みが増加するため、テーブルを管理する頻度を上げる必要があります。
拡張アカウント文字列の詳細については、アカウント文字列変数によるリソース利用データの記録を参照してください。
ASEパラメータを使ったAMPUsageのロギング
AMPUsageのロギングは、性能とデータ保管の両方に影響を与える可能性があります。
以下のテーブルは、発生する可能性のある影響を要約しています。
ASEパラメータ | 性能の影響 | データ容量の影響 |
---|---|---|
なし | 僅少 | AMPごとに1アカウントにつき1行 |
&D | 僅少 | AMPごとに毎日1アカウントにつき1行 |
&H | 僅少 | AMPごとに毎時間1アカウントにつき1行 |
&D&H | 僅少 | AMPごとに毎日の毎時間1アカウントにつき1行 |
&L | 僅少 | セッション プールあたり1行 |
&I | 僅少 | SQLリクエストあたり1行 |
&T | 可能性としては無視できない程度 | AMPごとに1問合わせにつき1行 |