システムは、OSとFSGキャッシュの間でメモリがどのように共有されるかを決定します。以下の図は、システムが16 GBの共有メモリを備えるシステムのFSGキャッシュを計算する場合の例です。
Linuxの起動時、PDEは以下を実行します。
- OSがすでに使用しているメモリの量を特定します。
64ビットの例では、表示されるメモリ量は500 MBです。この数字は、システム構成によって異なります。
- 各vprocに割り当てられるメモリ量にvproc数を乗じた値に等しいメモリ量をOSに委託します。
例えば、64ビットで28 vprocのそれぞれに90 MB。
上の図のvprocには、AMP、PE、ゲートウェイ、ノードのvprocが含まれています。 - FSGキャッシュの計算は、(1)OSの管理メモリ量を合計メモリ サイズから引き、(2)その量にFSGキャッシュ率を適用します。 各AMPのFSGキャッシュを計算するためには、FSGキャッシュをAMP数で割ります。
64ビットの例では、OSによって管理されるメモリ量は3020 MBで、FSGキャッシュは13364 MBとなります(FSGキャッシュ率100%の場合)。
FSGキャッシュ率が65%に設定されている場合、FSGキャッシュは8687 MBで、追加の空きメモリの量は「13364 MBー8687 MB」、すなわち4677 MBとなります。
Vantageソフトウェアがメモリ要件を認識していないアプリケーションを実行する場合は、そのアプリケーションのためのメモリを確保するためにFSGキャッシュ率を減らしてください。
FSGキャッシュは、4 KBから最大128 KBずつに分割された状態で管理され、256 KB、512 KBおよび1 MBを単位として増加します。
アプリケーション用の追加の空きメモリの予約
OSのために予約された上記の90 MBの他に、アプリケーション用に20%のFSGキャッシュを予約するためには、DBS画面に移動して、FSGキャッシュ パーセントを80に設定します。このようにすると、システムで80%のFSGキャッシュがFSGに割り当てられ、残りの20%が別のアプリケーションのために残されます。
ctlの詳細については、<Teradata Vantage™ - データベース ユーティリティ、B035-1102>を参照してください。