使用するマップ テーブルを変更する前に、これらの変更を行なう方法を決定する必要があります。
時間制限の決定
Moverプロセスは時間制限あり、また時間制限なしで作動可能です。時間制限は、ManageMoveTablesSPのTimeLimitパラメータを使用して設定されます。
- 時間制限がない場合、ActionsTblに一覧表示される計画済みのマップ再割り当ては、計画済みの再割り当てがすべて完了するか、DBAが手動で再割り当てを停止するまで発生します。
- 時間制限がある場合、Moverプロセスは時間制限に達しそうになった場合にテーブルのグループをスキップし、代わりに、使用可能な時間内に処理可能な別のテーブルの小さいグループを再割り当てする場合があります。時間制限の使用例の1つは、アクションを週末に制限し、通常の営業時間中にマップの再割り当て作業の期限が切れるようにする場合です。
連続処理または並列処理の決定
Moverプロセスを開始する前に、Moverを連続または並列で動作するかどうかを決定する必要があります。これを指定するには、ManageMoveTablesSP出力パラメータSerialTableActionListまたはParallelTableActionListのいずれかを選択します。
- 連続処理:大きなテーブルのマップを変更する場合、連続処理を使用することをお勧めします。一度に1つの大きなテーブルのマップを変更すると、一度に複数の大きなテーブルのマップを変更するよりも、領域が不足する可能性が低くなります。テーブルのマップを変更するALTER TABLE要求は、最初にテーブルのコピーを作成してから、古いコピーを削除します。ALTER TABLEでは、マップの再割り当てを完了するために元のテーブルの2倍の領域が必要になります。列パーティション テーブルとNoPIテーブルには、元のテーブルの3倍の領域が必要になります。1つのワーカー セッションのみを使用する場合、Moverは一度に1つの大きなテーブルのみを再割り当てします。それ以上再割り当てしようとすると、領域が不足する危険性があります。
- 並列処理:多くの小さなテーブル、または中型のテーブルに対しマップを変更する場合、並列処理を使用することをお勧めします。並列処理は連続処理よりも高速で、テーブルのサイズが適度な場合は危険ではありません。
ワークロードの決定[オプション]
Viewpointを使用してテーブルをマップに再割り当てする場合、クエリー バンドが自動的に設定されます。テーブルをマップに再割り当てするプロシージャを実行する場合、この作業を専用のワークロードに配置するようにクエリー バンドを設定できます。これを行なうには、各マネージャおよびワーカーMoverセッションで、クエリー バンドの名前と値のペアWDClassification=MoveTableToMapを使用します。 例えば、
SET QUERY_BAND = 'WDClassification=MoveTableToMap;' FOR SESSION;
- ワークロード指定の結果:上記の例のようにクエリー バンドを設定すると、MoverセッションはWD-MapsMoverワークロードで実行されます。このワークロードは、マップ間のテーブル再割り当て専用です。このワークロードのデフォルトの優先順位は、タイムシェア高です。
- ワークロード未指定の結果:クエリー バンドを設定しない場合、TASMワークロード分類ルールによって、Moverプロセスのワークロードとそれに対応する優先順位が決まります。詳細は、<Teradata Vantage™ - ワークロード管理ユーザー ガイド、B035-1197>を参照してください。
Viewpointワークロード管理を使用して、WD-MapsMoverワークロードを別のタイムシェア アクセス レベルに移動できます。例えば、マップ再割り当てをバックグラウンドで実行する場合、WD-MapsMoverをタイムシェア低に移動できます。この作業をより高い優先順位で実行する場合、WD-MapsMoverをタイムシェア最上位に移動できます。