クラッシュダンプに関係する各ノード上で、クラッシュダンプをフラット(ストリーム)ファイルに保存することができます。ストリーム ファイルは、圧縮されたバイナリFastLoad形式です。ストリーム ファイルは、Teradataサポート センターに直接送信するか、デバッグが発生する可能性がある顧客サイトで別のシステムに移動させることができます。cspstreamendプログラムは、ストリーム ファイルのダンプ データを、分析のためにCrashdumpsデータベースのテーブルに読み込みます。
DBAは、クラッシュダンプ ファイルをすべて一度に保存することも、いくつかのノードを同時に保存することもできます。SMPとMPPの両方のプラットフォームは、クラッシュダンプ ストリームファイルを保存することができます。ストリーム ファイルへの保存には、次の利点があります。
- 実働システムのCrashdumpsデータベースに保存またはエクスポートする必要はありません。これは時間の節約になります。
- ストリーム ファイルを使用すると、デバッグ用にダンプをオンプレミス テスト システムに移動できます。これにより、他のタスクの実働システムが解放されます。
- クラッシュダンプをデフォルトでストリームファイルに保存するか、各クラッシュダンプの保存先を指定するかを決定します。ストリーム ファイルをデフォルトにする場合は、次の操作を行ないます。
- /etc/opt/teradata/tdconfig/defaults/にCsp.customという名前のカスタム リソース ファイルを作成し、この行Target:streamをそのファイルに追加します。
- tparesetコマンドを発行します。後続のcsp -mode saveコマンドは、ストリーム ファイルに自動的に保存されます。カスタマイズされたリソース ファイルはアップグレード後も残ります。
- クラッシュダンプが発生したら、ロー ダンプ ファイルをストリーム ファイルとして保存します。例えば、次のコマンドは、ストリーム ファイルに保存するようにCSPに指示します。
> csp -mode save -target stream -force Dump 2017/05/12-05:22:30-06 is about to be saved Are you sure? [y,n,q,?] > y
- 各ノードからのストリーム ファイルを単一のディレクトリに収集します。次の例では、DBAはCRASH_XXXという名前のストリーム ダンプ ファイルを/tmp/dumpという名前のディレクトリに収集します。
pcl -collect /var/opt/teradata/tddump/pdedumps/stream/CRASH_20170512_052230_06 /tmp/dump All 3 node(s) have connected byn001-3:1023: collect completed: 234921696 bytes sent (1 files/0 directories) byn001-2:1023: collect completed: 257842344 bytes sent (1 files/0 directories) byn001-1:1022: collect completed: 308514708 bytes sent (1 files/0 directories)
- Crashdumpsストリーム ファイルを次に送信する場所を決定します。次のいずれかを選択します。
- Teradataサポート センター
- テストまたはQAシステム
ストリーム ファイルをテスト システムのCrashdumpsデータベースに読み込む場合は、cspstreamendプログラムを実行してストリーム ファイルをマージし、それらをテスト システムに読み込みます。次の例では、DBAは/tmp/dumpからのストリーム ファイル内のデータを、<Harold>という名前のテスト システム上のdemodumpというCrashdumpsデータベース テーブルに読み込みます。> cspstreamend -path /tmp/dump -dumpname demodump -system <Harold>
テスト サーバー上にストリーム ファイルを読み込むことの代替メソッドは、テスト サーバー上のディレクトリにストリーム ファイルをコピーすることです。その後、テスト サーバーでcspstreamendを実行して、テスト サーバー上のCrashdumpsデータベースにダンプを読み込むことができます。