各クライアントは、ユーザー データを送信するために、セッション中に特定の文字セットを使用します。クライアント文字セットは、クライアントの各文字をサーバー セットの等価文字にマップします。
Vantageは、クライアントから受け取るデータ列を保管および処理用にサーバー文字セットつまり内部文字セットに変換し、応答データをクライアントにエクスポートするときにそれをクライアント文字セットに変換して戻します。この変換が実行できることにより、さまざまな文字セットを使用するクライアントでも、同じ保管済みデータへのアクセスや変更ができます。
Vantageには、多数の事前定義のクライアント文字セット(および適切な照合シーケンスのコード)が用意されています。しかし、ユーザーが独自の文字セット変換および照合を定義してサーバーにインストールし、現在使用するものに使用可能であることを示すフラグを設定できます。アクティブな文字セットをデフォルトとしてクライアントに割り当てることができるほか、最大16のクライアント文字セットをアクティブにできます。
クライアント文字セットの状況の表示
以下に説明するビューを使用して、インストールされている文字セットの現在状況を表示します。
ビュー名 | 説明 |
---|---|
DBC.CharTranslationsV | インストール済み文字セットの名前を表示します。 それぞれの名前は、1つの言語について外部と内部の文字をマッピングするために必要な変換テーブルのセットを識別します。事前定義されたものも、ユーザーが作成したものも、使用できます。 ASCII、EBCDIC、UTF8、およびUTF16文字セットは、永続的にロードされて使用可能となっているので、報告されません。
|
DBC.CharSetsV | tpareset時にアクティブ化するものとしてDBC.Translationsテーブル内でフラグを設定した文字セットの名前を表示します。 フラグを設定した後にtparesetが実行された場合には、それらは現在のセッション レベルでのみアクティブで使用可能となります。 このビューおよびCharTranslationsVに名前があっても、それがアクティブであることの証拠にはなりません。CharTranslationsV内のInstallFlag列は標識ですが、tparesetが実行されないでそのテーブルが変更された場合には、それは誤解を招くものとなります。
|
DBC.HostsInfoV | ホストごとに、クライアント デフォルトとして割り当てた文字セットの名前を表示します。 |
- ASCII
- EBCDIC
- UTF-8
- UTF-16
マッピングおよび照合コードの詳細については、<Teradata Vantage™ - Advanced SQL Engine国際文字セット サポート、B035-1125>を参照してください。IBMメインフレーム クライアントについては、TDPの機能と<Teradata® TDPリファレンス、B035-2416>を参照してください。
TeradataでのUnicode Pass Through文字の有効化に関する詳細については、<Teradata Vantage™ - Advanced SQL Engine国際文字セット サポート、B035-1125>またはUnicode Pass Throughを使用したUnicodeデータのロードを参照してください。
上記テーブルに記載されているビューの詳細については、<Teradata Vantage™ - データ ディクショナリ、B035-1092>を参照してください。