目的
この制御によって、ユーザーは、RETLIMITコマンドで指定されている行数を超えた場合に、リクエストをキャンセルするかどうかを指定できます。
構文
次のような場合に当てはまります。
- OFF
- 設定された制限値を超えた時点でデータの表示は中止されるが、Teradata Databaseからのデータ受信は続行される。
初期デフォルト値はOFFです。
実行された各文が設定された限度値に達するまでデータ出力の処理をします。したがって、複文リクエストを実行する場合に適した方法といえます。
- ON
- 設定された制限値に達したときに、そのTeradata SQLリクエストが取り消される。
ONとOFFのいずれも指定しない場合、BTEQはRETCANCELをONに設定します。
使用上の注意
行のRETLIMIT値が指定されていない場合、このコマンドは機能しません。
RETCANCELコマンドは、Teradata SQLマクロで使用できます。
例1 – RETCANCEL
次の例では、RETCANCELコマンドをRETLIMITコマンドと組み合わせて使用しています。
.set retcancel .set retlimit 10 select id, firstname from mytable order by 1; *** Query completed. 1498 rows found. 2 columns returned. *** Total elapsed time was 1 second. Id FirstName ------------ -------------------- 1 Betty 2 Michael 3 Rory 4 Pat 5 Stanley 6 Ed 7 Jane 8 Edward 9 Emily 10 Tom *** Warning: RetLimit exceeded. Cancelling the request.
例2 – マクロによって出力されるRETCANCEL
Teradata SQLマクロでは、使用例1のRETCANCELコマンドは次のようになります。
ECHO '.SET RETCANCEL ON';