目的
この制御によって、ユーザーは、レポートのフッター用文字列を指定できます。フッターは、各ページの一番下に出力されます。
構文
次のような場合に当てはまります。
- string
- フッター用の文字列。
この文字列には分離記号も入れて最大253文字まで含めることができ、最大10行にわたる文字列にすることができます。
文字列が指定されていない場合、フッターはNULLにリセットされます。
使用上の注意
FOOTINGコマンドはTeradata SQLマクロで使用できます。
特殊文字の使用
文字列の中に、特殊文字を使用しないでください。特殊文字の解釈は、出力デバイスごとに異なります。 出力を別のデバイスに送る場合には、特殊文字を含んだスクリプトの修正が必要になる場合もあります。
単一引用符の使用
文字列に単一引用符が含まれている場合は、FOOTINGコマンドの2つの形式、つまり、区切り記号として二重引用符を付けた形式を使用するか、または単一引用符を二重にします。例えば、次のようになります。
.SET FOOTING "December's Results"
または
.SET FOOTING 'December''s Results'
単一引用符が含まれていない場合には、FOOTINGコマンドの2つの形式はまったく同じです。
フッターの書式化
以下の2種類の制御文字を使って、フッターの書式を制御することができます。
制御文字 | 結果 |
---|---|
二重の斜線(//) | 行を分け、その位置から新しい行にする |
二重の縦棒(||) | 行をセクションに分割する |
行の分離
改行する位置に二重の斜線(//)を挿入することにより、1行のフッターを分け、その位置から新しい行にすることができます。 FOOTINGコマンドで、最大9対の二重斜線(最大10行)を指定することができます。
行のセクションへの分割
分割する位置に二重の縦棒(||)を挿入することにより、1行のフッターを3つまでのセクションに分割することができます。 フッターの1行につき分割できるセクションの数は、最大3つ(2対の縦棒)です。
指定 | 処理 | 結果 |
---|---|---|
分割文字なしのフッター | 1行が1つのセクションのままとなる。 | フッターは中央に配置される。 |
1対の分割文字 | 1行が2つのセクションに分割される。 | 行の最初の部分は左詰めで、2番目の部分は中央に配置される。 |
2対の分割文字 | 1行が3つのセクションに分割される。 | 行の最初の部分は左詰めで、2番目の部分は中央に、最後の部分は右詰めで配置される。 |
限度以上の縦棒の使用
3対以上の縦棒を指定した場合には、次のように処理されます。
システムの種類 | 結果 |
---|---|
メインフレーム接続 | 2対目より後の部分もタイトルのフッター テキストとみなされるが、2対を超える縦棒が使用されたという警告が表示される。 |
ワークステーション接続 | 2対目より後の部分の縦棒はフッターのテキストから切り捨てられる。 |
例えば、メインフレーム接続システムでは、次のコマンドは警告メッセージを生成し、コマンド例の下に誤ったフッター情報を示します。
コマンド
.SET FOOTING '&DATE||Confidential Report||Part Two||Page&PAGE'
警告:
*** Warning: Maximum of 2 '||' separators is allowed, others ignored.
誤ったフッター:
90/08/25 Confidential Report Part Two||Page2
置換変数の使用
上記の例で使用しているように、フッター文字列の任意の位置に、次の置換変数を使用することができます。
- &DATE
- &TIME
- &PAGE
- &n
使用場所:
置換変数 | 結果 |
---|---|
&DATE | YY/MM/DD形式の現在の日付 |
&TIME | HH:MM形式の現在の時刻 |
&PAGE | 現在のページ番号 (&PAGEを使用しないでフッターを指定した場合には、ページ番号は出力されません)。 |
&n | フッターの直前に表示される、返される行のn番目の列の内容。 次のような場合、&n置換変数を使用することはできません。
z/OS Unicodeセッション内でエクスポートされていない出力の場合、この値はLATIN1文字だけで構成されている必要があります。 |
ページ幅より広いフッターの指定
フッターがページ幅よりも大きい場合には、まず、中央部分が切り捨てられます。 さらに切り捨てが必要な場合には、ページ幅に収まるようになるまで、左右の部分(最初に右側)が切り捨てられます。 次にこの例を示します。
.set format on .set footing 'This is an example of a footing that is too long for the page and is truncated starting from the right'
次のデータを返すSQLリクエストの結果には、次のフッターが含まれます。
This is an example of a footing that is too long for
フッターを指定しない場合
フッターが指定されていない場合、BTEQはページの下部にあるフッター領域の行を使用して、追加の返された行を含めます。
例1 – FOOTING
database workforce; .set defaults on .set format on .set footing 'Confidential Report' select * from department ;
BTEQの応答
*** Query completed. 5 rows found. 4 columns returned. 90/07/25 select * from department; Page 1 DeptNo DeptName Loc MgrNo ------ -------------- --- ----- 500 Engineering ATL 10012 700 Marketing NYC 10021 300 Exec Office NYC 10018 600 Manufacturing CHI 10007 100 Administration NYC 10011 Confidential Report
例2 – FOOTING
database workforce; .set defaults .set format on .footing "This is an example - of a continued footing- with incorrect spacing" select * from department ;
BTEQの応答
*** Query completed. 5 rows found. 4 columns returned. 90/07/25 select * from department; Page 1 DeptNo DeptName Loc MgrNo ------ -------------- --- ----- 500 Engineering ATL 10012 700 Marketing NYC 10021 300 Exec Office NYC 10018 600 Manufacturing CHI 10007 100 Administration NYC 10011
これは、誤ったスペーシングによる継続フッターの例です。
例3 – FOOTING
database workforce; .set defaults .set format on .footing '&date||Confidential||Page&Page' select * from department ;
BTEQの応答
*** Query completed. 5 rows found. 4 columns returned. 90/07/25 select * from department; Page 1 DeptNo DeptName Loc MgrNo ------ -------------- --- ----- 500 Engineering ATL 10012 700 Marketing NYC 10021 300 Exec Office NYC 10018 600 Manufacturing CHI 10007 100 Administration NYC 10011 90/07/25 Confidential Page 1
例4 – マクロによって出力されるFOOTING
Teradata SQLマクロでは、コマンドは次のようになります。
ECHO '.SET FOOTING ''&DATE||Confidential||Page&PAGE'' ';
または
ECHO '.SET FOOTING "&DATE||Confidential||Page&PAGE"';