目的
この制御によって、ユーザーは、BTEQの出力をエラーとリクエスト処理統計に限定するかどうかを指定できます。これにより、出力量が大幅に減少し、全体的な応答時間が短縮されることがあります。
構文
使用上の注意
QUIETコマンド オプションがONの場合、BTEQは次の出力を抑制します。
- データを返すSQL文に示された行の値。(エクスポート ファイルが処理中である場合、結果はそのエクスポート ファイルに書き込まれます。)
- ActivityCountメッセージ (ActivityCountメッセージには、影響を受けた行数が表示されます)。
例:
*** Ok, Session 31587, Request 1, Statement# 1 *** Success, Stmt# 1 ActivityCount = 1 *** Success, Session 31587, Request 2, Stmt# 1 ActivityCount = 1
メインフレームBTEQは、ActivityCountメッセージを抑制しません。 ワークステーションBTEQは、単一セッションが使用されている場合のみActivityCountメッセージを抑制します。
- ActivityTypeメッセージ (ActivityTypeメッセージには、行がどのような影響を受けたかが表示されます)。
例:
*** Query completed. One row found. One column returned. *** Insert completed. One row added.
BTEQは、フィールド モードでエクスポートする場合にActivityTypeメッセージを抑制します。 フィールド モードでエクスポートしない場合には、単一セッションが使用されている場合にのみActivityTypeメッセージを抑制します。
処理時間に関するメッセージとエラー メッセージの生成は抑制されません。
QUIET ONをREPEATまたは=コマンドと共に使用した場合には、時間統計の報告内容は、実行しているセッションの数により異なります。 複数セッションでは、サイクルごとの時間のサマリー(開始時刻、終了時刻、合計時間)のみが報告されます。 単一セッションでは、それぞれのサイクルで実行された問合わせの時間のサマリーと処理時間が報告されます。
通常、複数セッションのデータ ロードでは、QUIETコマンドとREPEATコマンドが組み合わされて使用されます。
QUIET ON ALLを使用している場合は、以下を含む追加の出力は抑制されます。
- 複数行のインポート中に定期的に表示されるStarting recordメッセージ。例えば、次のように指定できます。
*** Starting record 20000 at Tue Nov 17 18:33:09 2015
- さらに多くのインポート レコードを処理できるようにBTEQの内部バッファが自動拡張された場合に表示されるGrowing Bufferメッセージ。例えば、次のようになります。
*** Growing buffer to 65473
- 通常はTIMEMSG NONEコマンドで抑制される経過時間メッセージ。例えば、次のようになります。
*** Total elapsed time was 1 second.
- 前述のActivityCountメッセージ。 ただし、ALLオプションを使用すると、これらのメッセージはOSプラットフォームや開始セッション数に関係なく、常に抑制されます。
- 前述のActivityTypeメッセージ。 ただし、ALLオプションを使用すると、これらのメッセージは応答モードや開始セッション数に関係なく、常に抑制されます。
QUIET OFFまたはQUIET OFF ALLを使用すると、設定を完全にオフにした場合と同じ効果があります。
QUIETコマンドを指定しない場合、値はデフォルトでOFFになります。 コマンドは使用されているがONまたはOFFが指定されていない場合、BTEQはQUIETをONに設定します。
QUIETコマンドはTeradata SQLマクロで使用できます。
例1 – QUIET
BTEQの出力サイズを中程度に制限するには、次のように入力します。
.SET QUIET ON
例2 – QUIET
BTEQの出力サイズを最大限に抑制するには、次のように入力します。
.SET QUIET ON ALL
例3 – マクロによって出力されるQUIET
Teradata SQLマクロでは、使用例1のQUIETコマンドは次のようになります。
ECHO '.SET QUIET ON';