増分計画および実行(IPE)は、複雑なリクエスト用に設計されたリクエスト処理メソッドです。IPEでは、Teradata Databaseはリクエストをより小さい部分に分割してから各部分を1つずつ最適化します。前のリクエストの部分による結果は、Teradata Databaseで後続のリクエストの部分をどのように処理するかを計画するのに役立ちます。
- 動的計画
- Teradata Databaseは以前のリクエストの結果から「学習」できるため、IPE計画は動的と言われます。
- 静的計画
- 静的計画はリクエストを1つの単位として最適化します。静的計画によりIPE機能がいくつか提供される場合がありますが、TDWMは、静的計画から動作します。
Teradata Databaseでは、複雑なリクエストの制限に対してIPEが自動的に適用されます。
IPEをワークロード、フィルタ、スロットル ルールの分類基準として使用できます。これにより、実行するIPEリクエストを識別し、IPE以外のリクエストとは異なる方法で管理できます。DBC.DBQLogTblでNumFragmentsフィールドを使用し、IPEリクエストを識別できます。NumFragmentsはIPEリクエストのフラグメント(部分)の数を報告します。このフィールドはIPE以外のリクエストではnullです。
IPE動的計画ではリクエストの部分的なビューのみがTASMに提供されるため、TASMはIPEリクエストを分類するときに次のステップ レベルの基準を無視します。
- ステップの見積もり行数(最小または最大)
- ステップの見積もり時間(最小または最大)
- フル テーブル スキャン
- 結合タイプ
- IPEリクエスト基準