I/O使用量システム イベントは、使用済みのI/Oに対して可能なI/Oを測定し、I/O帯域幅のボトルネックを検出してそのスコープを決定します。このイベントは、スループットの問題に対して最も脆弱であるとTASMが判断するLUNを監視し、I/O使用量が容量の上限に近づくと反応します。例えば、次のようになります。
- ターゲットLUNの10%を監視します。
- これらのLUNの1% が潜在的な帯域幅の80%である場合に、イベントをトリガーします。
- 10分を超えるデータを平均します。
- DBAにアラート メールを送信します。
DBAは、異なる帯域幅しきい値を監視するために、複数のI/O使用量イベントを定義できます。イベントはTASMイベント間隔に基づきます。
ガイドライン
- 対象となるLUNの10%を監視し、監視対象LUNの1%が使用率のしきい値を超えた場合にトリガーするというデフォルトの設定で開始することを推奨します。これらの値は後で変更できます。
- 関連するデータの型により、平均制限方法のみを使用できます。制限方法の詳細については、イベント制限を参照してください。
- I/O帯域幅の問題を検出する精度を高めるには、監視対象のLUNの割合を増やし(最大50のLUN)、トリガーするターゲットLUNの割合を最大100%まで増やします。
- イベントがトリガーされる頻度を減らすには、イベントをトリガーするLUNの割合を増やします。
考慮事項
- TDWMは、システムのI/O値をWorkload Management Capacity on Demand(WM COD)に自動的に調整します。例えば、システムのWM CODが75%(システムの¾を使用)で、帯域幅が使い果たされた場合、I/O使用量イベントは使用量が100%と報告します。システムは使用可能な100%のI/Oを使用しています。
- TDWMは、システムのI/O値をPlatform Metering Capacity on Demand(PM COD)に調整しません。DBAは、帯域幅の割合を調整してPM COD値を反映する必要があります。例えば、PM COD値が80%の場合、サイトはその80%のしきい値が100%であるかのように対応する必要があります。