アクティブなリクエストの数がスロットル制限を超える場合があります。これは、次のさまざまな理由で発生する可能性があります。
- リクエストで多くのリソースが使用されており、TASMによってそのリクエストを別のワークロードに移動する例外アクションが行なわれます。移動先のワークロードがアクティブなリクエスト制限にすでに達しています。移動したリクエストにより、ワークロードで制限の超過が発生します。
- DBAはアクティブなリクエストを新しいワークロードに移動します。TASMはこのアクションを許可するようスロットル制限を上書きする必要があります。
- DBAは遅延キュー内のリクエストがすぐに実行されるよう強制します。TASMはこのアクションを許可するようスロットル制限を上書きする必要があります。
- TASMによって状態が変更されます。新しい状態に対するリクエスト制限が前の状態に対する制限よりも小さいため、いくつかのリクエストが完了するまで、アクティブなリクエストの数が制限を超えることになります。
- ワークロードがすでにリクエスト制限に達していても、TASMはデッドロックを引き起こしている遅延したリクエストを解放します。
- DBAによってルールセットが変更されます。リクエストの数が新しいスロットル制限を超えることになる場合でも、TASMでは新しいルールセットに対してアクティブなリクエストがカウントされます。
- トランザクション中のスロットル遅延を防止オプションが有効になっており、スロットル制限に達するトランザクションのリクエストが実行されます。
特定のスロットルによって管理されるリクエストが遅延キュー内にあり、実行する準備ができている場合でも、そのスロットル制限に適合しないこともあります。これは、スロットル処理(システム スロットル、ワークロード スロットル、ユーティリティ スロットルなど)を実行する複数のルールがリクエストに適用される場合に、その1つ以上がすでにスロットル制限に達しているときに発生する可能性があります。リクエストは適用されるすべてのルールのスロットル制限を満たす必要があるため、満たすことができないルールがあると、リクエストが遅延します。