タイムシェア層のワークロードは優先順位階層の最下位にあります。タイムシェア層にはワークロードが割り当てられている4つの優先順位レベルがあります。
- 最上位
- 高
- 中
- 低
タイムシェア層のリクエストが取得するリソース数は、実行先のワークロードの優先順位レベルに依存します。優先順位の高いワークロードは、優先順位の低いワークロードよりも多くのリソースを受け取ります。
各優先順位レベルには、次のようにレートが割り当てられます。
タイムシェア名 | 比率 |
---|---|
最上位 | 8 |
高 | 4 |
中 | 2 |
低 | 1 |
この比率は変更できません。比率が8の場合、最上位のリクエストに対し、低のリクエストの8倍のリソースを提供します。高のリクエストは低のリクエストの4倍のリソースを取得し、中のリクエストは低のリクエストの2倍のリソースを取得します。タイムシェア ワークロード内のリクエストの数は、この比率に影響しません。最上位のリクエストが1つのみで低のリクエストが10個の場合でも、最上位のリクエストは低のリクエストの8倍のリソースを取得します。
通常の状況では、タイムシェア ワークロードに豊富なリソースが送り込まれます。SLG層のワークロードで、割り当てられているすべてのリソースが必要になることはめったにありません。ただし、SLG層レベルで重要な作業が急増する場合、SLGワークロードがリソースをより多く消費し、タイムシェアに対して内部で確保されている割り当てパーセンテージによってのみ制限される可能性があります。
例えば、バッチ ワークロードにBusiness_Hoursという計画済の環境で低い優先順位を指定し、Weekendという計画済の環境では最上位の優先順位を指定するなど、さまざまな計画済の環境で異なる優先順位をタイムシェア ワークロードに指定することは許容されます。すべてのタイムシェアは優先順位の階層内で1つの層と見なされます。
タイムシェア ワークロードの配置に関する次のガイドラインに留意してください。
- 単純な実装では、SLG層ワークロードなしでもアクセス レベル(最上位、高、中、低)を使用して効果的に優先順位を区別できます。
- SLG層を使用していない場合、ワークロードの優先順位が非常に高ければ最上位に配置しますが、戦術的とは見なされません。
- タイムシェアで優先順位の差別化がより予測可能な場合は、タイムシェアの低下オプションをオフにしておきます。 タイムシェアの低下オプションの詳細については、タイムシェアの低下を参照してください。