ターゲット システムで使用するロード スロットの制限について - Teradata Data Mover

Teradata® Data Mover ユーザー ガイド

Product
Teradata Data Mover
Release Number
17.05
Published
2020年10月
Language
日本語
Last Update
2020-12-18
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B035-4101
Product Category
Analytical Ecosystem
ターゲット システムのロード スロットの制限機能では、Data Moverは、同時に実行されるジョブ タスクの数を、Teradata PT API LOADオペレータおよびUPDATEオペレータの使用状況に基づいて制限します。これらのAPIオペレータは、データをターゲット システムにロードし、同時に特定のTeradata Databaseに対して特定の時間に実行されるアクティブ ジョブの数を制限します。
Data Mover外部のいくつかの制限によってData Moverセッションを上書きできます。
  • TASM - Teradata Active System Management (TASM)セッション ルールが特定のソース システムまたはターゲット システムで有効にされている場合は、TASMルールがData Moverセッションを上書きすることがあります。
  • DBSControl - DBS制御ユーティリティのMaxLoadTaskフィールドとMaxLoadAWTフィールドを制限すると、Data Moverセッションを上書きできます。

特定のターゲットTeradata Databaseに対するオペレータの制限は、簡単に超える可能性があります。これは、各Data Moverジョブでこれらのオペレータの複数のインスタンスを使用でき、複数のData Moverジョブを同時に実行できるためです。その後、オペレータの新規インスタンスを作成しようとする試みがTeradata Databaseによって拒否または保留されると、Data Moverジョブは失敗またはハングアップする場合があります。

このような失敗を回避するために、Data Moverは、タスクで使用中のオペレータに基づき、同時実行ジョブ タスクの数を制限します。この制限は、各ターゲットTeradata Databaseシステムに対して個別に適用されます。例えば、制限されているオペレータを使用するタスクが1つのジョブに10あり、ターゲット システムのロード スロット制限が5の場合、Data Moverでは、そのジョブの10のタスクのうちの5つまでをターゲットTeradataデータベースシステムに対して同時に実行することを許可します。制限されているオペレータを使用するタスクが10あるジョブが2つあり、その2つのジョブを同じターゲットTeradata Databaseシステムに対して同時に実行した場合、Data Moverでは、両方のジョブの合計である20のタスクのうちの5つのみを同時に実行することを許可します。この2つのジョブを別々のターゲットTeradata Databaseシステムに対して実行し、それぞれのシステムでターゲット システムのロード スロット制限が5の場合、Data Moverでは、各ジョブにつき5つのタスクの同時実行を許可します。制限されていないオペレータを使用するData Moverジョブとタスクは、この機能の影響を受けません。

ターゲット ロード スロット機能は、特定の時間に実行できるData Moverジョブの数に影響を及ぼしたり、新規ジョブの作成時にData Moverによって選択されるユーティリティを決めたりすることはありません。

target.system.load.slots構成プロパティは、list_configurationおよびsave_configurationコマンドで変更可能であり、ターゲット システムのロード スロット制限を制御します。target.system.load.slotsプロパティを使用して、次の値を設定します。
  • すべてのターゲットTeradata Databaseシステムに対するデフォルトのロード スロット制限
  • 特定のターゲットTeradata Databaseシステムに対する別々の制限
ターゲット システムのロード スロット制限が正しく機能するには、特定のターゲットTeradata Databaseシステムに対して実行されるすべてのData Moverジョブが、同じターゲット システムに対して同じ名前またはIPアドレスを使用する必要があります。これ以外の場合、Data Moverでは、ジョブが別々のターゲット システムを使用していると想定し、そのジョブのタスクを(まとめてではなく)別々に制限します。