Data Moverは、ユーザー定義のタイムアウト期間経過後、応答がなくなったジョブを検出して停止するように構成することができます。この機能は、Data Moverセットアップポートレットのジョブのタイムアウト タブを使用して構成するか、list_configurationコマンドの実行時に生成されるconfiguration.xmlファイルで構成します。
可変タイムアウト期間
Data Moverジョブにはさまざまなフェーズが含まれています。フェーズによっては、その期間がコピーされるデータのサイズに大きく依存するものもあります。コピーされるデータのサイズが大きいほど、開始フェーズ、行適用フェーズ(Teradata PT APIタスクの場合)、ビルド フェーズ(DSAタスクの場合)に要する時間が長くなります。サイズのカテゴリ、および各サイズのカテゴリ/フェーズの可変タイムアウトの標準タイムアウト期間を指定するには、Data Moverセットアップポートレットまたはconfiguration.xmlを使用します。
Data Moverは、次のプロセスを実行して使用する実際のタイムアウト期間を特定した後、応答がないジョブを停止します。
- ジョブが移動するオブジェクトのサイズを検出し、オブジェクトのサイズが小、中、または大のいずれであるかを特定します。
- ジョブの現在のフェーズを確認し、フェーズのタイムアウト期間を使用して、ジョブの処理時間がタイムアウト期間より長いかどうかを判断します。
応答がないジョブの構成プロパティ
応答がないジョブの検出を有効にし、応答がないジョブを停止するタイムアウト期間を設定するために、次の構成プロパティを設定できます。
プロパティ | 説明 | デフォルト値 |
---|---|---|
hanging.job.check.enabled | 応答がないジョブの検出を有効または無効にします。 このプロパティ(hanging.job.check.enabled)がtrueに設定されていない場合、このテーブルに一覧表示されているその他のプロパティのデフォルト値はいずれも適用できません。
|
false |
hanging.job.check.rate | 応答がないジョブをData Moverがチェックする頻度(時間単位)。 | 1 |
hanging.job.timeout.acquisition | タスクの取得フェーズのタイムアウト(単位: 時間)。 | 1 |
hanging.job.timeout.range.small.max | オブジェクトを小オブジェクトと見なす場合の最大サイズを定義します(単位: MB)。 | 5 |
hanging.job.timeout.range.large.min | オブジェクトを大オブジェクトと見なす場合の最小サイズを定義します(単位: GB)。 | 10 |
hanging.job.timeout.small.apply | 小オブジェクト: アプリケーション フェーズのタイムアウト期間(単位: 時間)。 | 2 |
hanging.job.timeout.small.build | 小オブジェクト: ビルド フェーズのタイムアウト期間(単位: 時間)。 | 2 |
hanging.job.timeout.small.initiate | 小オブジェクト: 開始フェーズのタイムアウト期間(単位: 時間)。 | 2 |
hanging.job.timeout.medium.apply | 中オブジェクト: アプリケーション フェーズのタイムアウト期間(単位: 時間)。 | 4 |
hanging.job.timeout.medium.build | 中オブジェクト: ビルド フェーズのタイムアウト期間(単位: 時間)。 | 4 |
hanging.job.timeout.medium.initiate | 中オブジェクト: 開始フェーズのタイムアウト期間(単位: 時間)。 | 4 |
hanging.job.timeout.large.apply | 大オブジェクト: アプリケーション フェーズのタイムアウト期間(単位: 時間)。 | 8 |
hanging.job.timeout.large.build | 大オブジェクト: ビルド フェーズのタイムアウト期間(単位: 時間)。 | 8 |
hanging.job.timeout.large.initiate | 大オブジェクト: 開始フェーズのタイムアウト期間(単位: 時間)。 | 8 |