Teradata Databaseのデータ ディクショナリには、DBCというシステム ユーザー内に存在するテーブルとビューがあります。テーブルは、システムで使用するために予約されており、システム内のデータに関する情報を含んでいます。テーブル内の情報にはビューからアクセスできます。データ ディクショナリでは、使用しているTeradata Databaseのバージョンに応じて、次のテーブル ビューが利用できます。
- ベース バージョンまたはVバージョン: パフォーマンスの向上
- XバージョンまたはVXバージョン: セキュリティの強化、パフォーマンスの低下
次のテーブルに、構成設定とTeradata Databaseバージョンに応じてData Moverで使用されるビューのバージョンを示します。使用しているTeradata Databaseのバージョンに応じて、以下が適用されます。
- 4つのすべてのビューが使用でき、databaseQueryService.useBaseViewsOnly構成設定がtrue (デフォルト)の場合は、Teradata Databaseのバージョンに応じて、ベース バージョンまたはVバージョンのビューが使用されます。
- 4つのすべてのビューが使用でき、databaseQueryService.useBaseViewsOnly構成設定がfalseの場合は、Teradata Databaseのバージョンに応じて、XバージョンまたはVXバージョンのビューが使用されます。
データ ディクショナリ ビュー名 | databaseQueryService.useBaseViewsOnlyで使用するDBCビューのバージョンの設定 | ソースまたはターゲット | |
---|---|---|---|
True | False | ||
DBC.ALL_RI_Children | V | VX | ソースのみ |
DBC.Columns | V | VX | ソースおよびターゲット |
DBC.ColumnStats | V | V | ソースのみ |
DBC.Databases | V | VX | ソースおよびターゲット |
DBC.DataSetSchemaInfo | V | V | ソースのみ |
DBC.DiskSpace | ベース バージョンまたはVバージョン | ベース バージョンまたはVバージョン | ソースおよびターゲット |
DBC.Functions | V | VX | ターゲットのみ |
DBC.IndexStats | V | V | ソースのみ |
DBC.Indices | V | VX | ソースおよびターゲット |
DBC.JoinIndices | V | V | ソースおよびターゲット |
DBC.Maps | V | VX | ソースおよびターゲット |
DBC.MultiColumnStats | V | V | ソースのみ |
DBC.Server | V | VX | ターゲットのみ |
DBC.Tables | V | VX | ソースおよびターゲット |
DBC.TableSize | V | VX | ソースおよびターゲット |
DBC.TblSrvInfo | V | VX | ターゲットのみ |
DBC.Triggers | V | VX | ソースおよびターゲット |
DBC.RI_Distinct_Children | V | VX | ソースおよびターゲット |
DBC.RI_Distinct_Parents | V | VX | ソースおよびターゲット |
DBC.Children | V | VX | ソースのみ |
- Data Moverが正しく機能するには、Data Moverでコマンドとジョブを実行するユーザーに、テーブルに一覧表示されているビューに対するSELECT権限が必要です。
- Data MoverはHELP VIEW DBC.Columns出力を使用して、DBC列ビューのクエリーを実行する列を決定します。