Teradata Databaseシステムでは、テーブル トランザクションの間、テーブルがロックされます。 例えば、ソース テーブルでトランザクションを実行している場合は、そのトランザクションが完了するまで読み込み処理を実行することはできません。 しかし、アクセス ロックの上書き機能により、トランザクションの途中でも、デフォルトのロックを上書きしてソース テーブルからデータを読み込むことができます。 この機能(ダーティー読み取りとも呼ばれる)には、ソース テーブルでコミットされていないデータをターゲット テーブルにコピーするリスクがあります。
この機能を使用するときは細心の注意を払ってください。
この機能はオプションであり、XMLでのみ指定できます。コマンドライン インターフェースでは指定できません。オジェクト リストのXMLファイルに、override_lock_access要素を追加して値をtrueに設定し、デフォルトのロックを上書きします。この機能はテーブルごとに作用するため、上書きを行なう特定のテーブルの下にoverride_lock_access要素を指定します。
次の例に、override_lock_access要素の正しい位置を示します。
<database selection="unselected"> <name>srcDatabase</name> <table selection="included"> <name>srcTable</name> <validate_row_count>all</validate_row_count> <override_lock_access>true</override_lock_access> <compare_ddl>true</compare_ddl> </table> </database>
override_lock_access要素のデフォルト値はfalseです。
この機能をサポートするのは、Teradata PT API、T2T、およびJDBCユーティリティのみです。Teradata DSAは使用できません。