目的
moveコマンドは、指定したデータベース オブジェクトをあるデータベースから別のデータベースにコピーするジョブを作成した後、このジョブを直ちに開始します。コマンド ラインでテーブルを指定することで、XMLオブジェクト リストを使用せずに、ジョブを即座に作成して開始できます。
Teradata DSAを使用するジョブでは、テーブルのコピー先であるターゲット システムのデータベース ユーザーに、RESTORE権限が必要であり、ジョブの実行中にログオンしていてはなりません。それ以外の場合は、ジョブは失敗します。
パラメータ
パラメータの順序を参照してください。
- data_streams
- (オプション)ソース データベースとターゲット データベース間で使用するデータ ストリームの数を指定します。Teradata DSAおよびTPT API(Teradata間)を使用するジョブに適用されます。他のすべてのプロトコルでは、単一のデータ ストリームを使用します。
- db_client_encryption
- (オプション)データ転送中にジョブを暗号化する必要がある場合は、trueに設定します。
- dm.rest.endpoint
- (オプション)実行時に別のRESTサーバーに接続する(その結果別のデーモンに接続する)ために、Data Mover RESTサーバー URLを入力して、commandline.propertiesファイルに指定されているデフォルト値を上書きします。
- force_utility
- (オプション) Data Moverデーモンはすべてのコピー操作で特定のユーティリティを使用します。
有効な値
- dsa
- jdbc
- tptapi
- tptapi_load
- tptapi_stream
- tptapi_update
- T2T
Teradata DSAを使用して古いバージョンのTeradata Databaseにデータをコピーすることはできません。ソースTDPIDとターゲットTDPIDが同じ場合は、Teradata DSAを使用できません。 - job_name
- (オプション)このジョブの名前。この名前は、固有で32文字以内である必要があります。名前を指定しない場合は、<source_tdpid>_<target_tdpid>_M<sequential number>の形式で自動的に名前が生成されます。
- job_priority
- (オプション)ジョブの実行優先順位を指定します。サポートされる値は、HIGH、MEDIUM、LOW、およびUNSPECIFIEDです。値を指定しないと、デフォルト値MEDIUMが実行時に使用されます。
- log_level
- (オプション) ログ ファイル出力のログ レベル。
有効な値
- 0
- 1
- 2
- 99
- max_agents_per_task
- (オプション)テーブルまたはデータベースの移動時に同時に使用するData Moverエージェントの最大数。
- netrace
- (オプション) CLI netraceパラメータ。0以上の値を指定すると、CLIトレース ログが生成されます。有効なCLIの値を指定する必要があります。
- netrace_buf_len
- (オプション) CLI netrace_buf_lenパラメータ。0以上の値を指定すると、CLIトレース ログが生成されます。有効なCLIの値を指定する必要があります。
- online_archive
- (オプション)Teradata DSAを使用してテーブルをコピーしている間の、ソース テーブルへの読み取りアクセスおよび書き込みアクセスを許可します。コピー中にソース テーブルが更新されても、その更新はターゲット テーブルには転送されません。コピーが成功した後、ターゲット テーブルに含まれるデータは、コピーの開始時のソース テーブル内のデータに一致します。有効な値
値 説明 True オンライン アーカイブを有効にします False オンライン アーカイブを無効にします Unspecified デフォルト - この値はData Moverデーモン構成ファイルの値に設定されます - overwrite_existing_objects
- (オプション) ジョブは、ターゲットに既に存在するオブジェクトを上書きします。有効な値このパラメータを指定しないと、値はData Moverデーモン構成ファイルのoverwrite_existing_objectsパラメータ値に設定されます。trueまたはfalseに指定すると、値はData Moverデーモン構成ファイルのパラメータ値より優先されます。
値 説明 True 上書きを有効にします False 上書きを無効にします Unspecified デフォルト - この値はData Moverデーモン構成ファイルの値に設定されます - query_band
- (オプション) ソースおよびターゲットのTeradataセッションまたはトランザクションを一意に識別する、名前と値の組み合わせをセミコロンで区切ったセット。ジョブpayroll、ユーザーID aa100000、およびジョブ セッション番号1122を識別するクエリーバンドを使用するには、次のクエリーバンドを定義します。
- response_timeout
- (オプション) Data Moverデーモンからの応答を待機する時間(秒単位)。
- security_password
- (オプション)スーパー ユーザーまたは許可されたViewpointユーザーのパスワード。
- security_username
- (オプション)スーパー ユーザーまたは許可されたViewpointユーザーのユーザーID。スーパーユーザーのユーザーIDはdmcl_adminで、変更できません。
- source_account_id
- (オプション) ソース データベースのログオン アカウントID。
- source_logon_mechanism
- (オプション) ソース システムのログオン メカニズム。ソースTeradata Database システムにログオンする場合、ユーザーは少なくとも次のいずれかを入力する必要があります。
- source_user および source_password
- source_logon_mechanism
ログオン メカニズムは、Teradata DSAジョブではサポートされていません。ログオン メカニズムはTeradata PT APIジョブとTeradata JDBCジョブにのみ使用してください。-source_logon_mechanismを指定し、-force_utilityを使用しないと、デフォルトではTeradata PT APIが使用されます。-source_logon_mechanismを指定し、-force_utilityにTeradata DSAを指定すると、エラーが発生します。
- source_logon_mechanism_data
- (オプション)ソース システムのログオン メカニズムに必要な追加のパラメータ。
- source_password
- (オプション) ソース データベースのログオン パスワード。
- source_password_encrypted
- (オプション) ソース データベースの暗号化されたログオン パスワード。
- source_sessions
- (オプション) ソース データベースのデータ ストリームごとのセッション数。
- source_tdpid
- ソース Teradata Database。
- source_user
- (オプション) ソース データベースのログオンID。
- source_userid_pool
- (オプション) ジョブによって、指定の資格情報プールからユーザーが取得されます。両方のパラメータを同じジョブ定義で指定する場合は、target_userid_poolと同じ資格情報プールを使用する必要があります。
- sync
- (オプション) ジョブの完了を待機してから、ジョブが正常に完了したことを示す終了コードを返します。終了コード0は、ジョブの正常な完了を示します。0以外の終了コードは、ジョブまたはコマンドのエラーを示します。
- table
- (オプション) コピーするテーブル。
- target_account_id
- (オプション) ターゲット データベースのログオン アカウントID。
- target_logon_mechanism
- (オプション) ターゲット システムのログオン メカニズム。ターゲットTeradataデータベース システムにログオンする場合、ユーザーは少なくとも次のいずれかを入力する必要があります。
- target_user および target_password
- target_logon_mechanism
ログオン メカニズムは、Teradata DSAではサポートされていません。ログオン メカニズムはTeradata PT APIジョブとTeradata JDBCジョブにのみ使用してください。-target_logon_mechanismを指定し、-force_utilityを使用しないと、デフォルトではTeradata PT APIが使用されます。-target_logon_mechanismを指定し、-force_utilityにTeradata DSAを指定すると、エラーが発生します。
- target_logon_mechanism_data
- (オプション) ターゲット システムのログオン メカニズムに必要な追加パラメータ。
- target_password
- (オプション) ターゲット データベースのログオン パスワード。
- target_password_encrypted
- (オプション) ターゲット データベースの暗号化されたログオン パスワード。
- target_sessions
- (オプション) ターゲット データベースのデータ ストリームごとのセッション数。
- target_tdpid
- (オプション)ターゲットTeradataデータベース。
- target_user
- (オプション) ターゲット データベースのログオンID。
- target_userid_pool
- (オプション) ジョブによって、指定の資格情報プールからユーザーが取得されます。両方のパラメータを同じジョブ定義で指定する場合は、source_userid_poolと同じ資格情報プールを使用する必要があります。
- tpt_debug
- (オプション) TPT APIトレース デバッグ ログ パラメータ。0以上の値を指定すると、TPT APIトレース ログが生成されます。有効なTPT APIの値を指定する必要があります。
- uowid
- (オプション) ジョブに関連付けられた作業バッチ用の代替IDまたは名前。このパラメータに値を設定すると、Data Moverによって、Teradata Ecosystem Managerまたはその内部TMSMEVENTテーブルにイベントが送信される際、この値は作業単位IDとして報告されます。このパラメータを指定しない場合、Teradata Ecosystem Managerまたはその内部TMSMEVENTテーブルにイベントが送信される際、デフォルト値が作業単位IDとして使用されます。作業単位IDのデフォルト値は、ジョブの実行名と現在のタイムスタンプで構成されます。例えば、ジョブの実行名がsales_tableであるクエリー ソースを定義した場合、作業単位IDのデフォルト値は、sales_table-20110115155656ESTになります。
XMLファイルの例
moveコマンドの場合は、datamove move -f parameters.xmlと入力します。
次の例では、<dmMove>要素ではなく<dmCreate>要素がXMLファイルで使用されています。
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8" standalone="yes" ?> <dmCreate xmlns="http://schemas.teradata.com/dataMover/v2009" xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance" xsi:schemaLocation="http://schemas.teradata.com/unity/datamover.xsd"> <job_name>floyd_dmdev_create</job_name> <source_tdpid>floyd</source_tdpid> <source_user>dmguest</source_user> <source_password>please</source_password> <target_tdpid>dmdev</target_tdpid> <target_user>dmguest</target_user> <target_password>please</target_password> <data_streams>5</data_streams> <source_sessions>1</source_sessions> <target_sessions>1</target_sessions> <force_utility>dsa</force_utility> <log_level>0</log_level> <database selection="unselected"> <name>dmguest</name> <table selection="included"> <name>test1</name> </table> <table selection="included"> <name>test2</name> </table> <table selection="included"> <name>test3</name> </table> </database> <uowid>sales_tables_move</uowid> <query_band>Job=payroll;Userid=aa1000000;Jobsession=1122;</query_band> </dmCreate>