スプールを使用しないエクスポートの使用について - Teradata Data Mover

Teradata® Data Mover ユーザー ガイド

Product
Teradata Data Mover
Release Number
17.05
Published
2020年10月
Language
日本語
Last Update
2020-12-18
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B035-4101
Product Category
Analytical Ecosystem

Teradata PT APIの使用時は、テーブルのコピーの前に行なわれるスプールを無効にすることができます。Teradata Databaseでは、データを一時ディスク領域 (スプール領域) に書き込み、選択が完了するまでデータがここに保持されます。このアクションを、スプールといいます。スプールは、データの矛盾を防ぐためにデフォルトで行なわれますが、データベース オブジェクトのコピーに必要な時間も増大します。Teradata PT APIを使用するジョブで特定のテーブル コピーのパフォーマンスを向上させるには、テーブルのスプールを無効にします。

Teradata PT APIオペレータを使用してテーブルをコピーする際にこの機能を使用するには、次のような短所もあります。
  • ロックがコピー プロセス全体で保持されます。
  • データ変換エラーはスプール フェーズで検出されるため、テーブルをコピーする際にスプールを無効にすると、変換エラーが発生する場合があります。これが発生した場合は、エラーを修正し、ジョブを再起動してください。

export_without_spool要素はオプションで、デフォルトでは有効です。この要素は、コマンドライン インターフェースでパラメータとしてではなく、XML形式でのみ指定できます。要素はTeradata PT APIジョブにのみ使用可能で、Teradata Database 13.10以降にのみ適用されます。 XMLでexport_without_spool要素の値にtrueを指定して、ソースまたはターゲットがTeradata Database 13.10より前か、またはジョブで別のユーティリティが使われる場合は、この要素は無視されます。この要素は、XMLファイルのtable要素の下にあります。次のテーブルに、export_without_spool要素の有効な値を示します。

説明
false Data Moverは、テーブルのコピー時にスプール領域への書き込みを行ないます。
true Data Moverは、テーブルのコピー時にスプール領域への書き込みを行ないません。

これがデフォルト値です。

unspecified XML内でexport_without_spool要素を指定しないことと同等です。つまり、Data Moverは、Teradata PT APIを使用するテーブル コピー ジョブで、データをソースTeradata Databaseからエクスポートする際に、スプールを使用しません。
テーブルのコピーではスプールの無効化のみが可能なので、tableタグでexport_without_spool要素にtrueの値を指定します。次の例では、テーブルsrcDatabaseです。 Employeesがコピーされますが、スプールはこのテーブルでは無効にされています。
<database selection="unselected">
	<name>srcDatabase</name>
	<table selection="included">
		<name>Employees</name>
		<export_without_spool>true</export_without_spool>
	</table>
</database>