GIVE文は、データベースまたはユーザー領域の所有権を別のユーザーに譲渡します。また、譲渡されたデータベースまたはユーザーが所有するすべてのデータベースとユーザーも譲渡します。
必要な権限
指定したオブジェクトに対するDROP DATABASE権限と、受領者に対するCREATE DATABASE権限が必要です。
GIVE文は、与えられたデータベースまたはユーザーへのどの明示権限も取り消しません。GIVE文の結果として、与えられたデータベースまたはユーザーへのどの明示権限も新しい所有権の階層構造に付与されることはありません。また、与えられるデータベースまたはユーザーも、何の明示権限も受け取りません。
GIVE文の受領者は、与えられるオブジェクトに所有されることはできません。すなわち、AがBを所有しているのなら、AをBに譲ることはできません。
構文
GIVE { database_name | user_name } TO recipient_name [;]
構文要素
- database_name
- user_name
- 所有権を譲られる側のデータベースまたはユーザーの名前。
- TO
- この後に続く受領者の名前を指定します。
- recipient_name
- 譲られたデータベースまたはユーザーの新しい直接所有者の名前。
データベースの所有権転送の例
次の文では、Financeデータベースの所有権を、ユーザー管理者からChinユーザーに譲渡しています。
GIVE Finance TO Chin;
ANSI準拠
この文は、ANSI SQL:2011規格に対するTeradata拡張機能です。
その他のSQL用語は、以下のような名前の、類似した非ANSI規格文をサポートしています。
TRANSFER OWNERSHIP