FastExportとEcoSystem Managerの統合 - FastExport

Teradata® FastExport リファレンス

Product
FastExport
Release Number
17.00
Published
2020年6月
Language
日本語
Last Update
2021-01-07
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B035-2410
Product Category
Teradata Tools and Utilities

Teradata EcoSystem Manager(以前のTeradata Multi-System Manager、TMSM)は、それを構成するアプリケーション、サーバー、ジョブ、テーブル、およびソフトウェアデーモンの関係を監視および分析します。一元化されたインターフェースは、エコシステムの障害の影響をトラブルシューティングして判断するのに役立ちます。 このツールの対象ユーザーは、Enterprise Data Warehouse (EDW) の管理者、つまりデータベース管理者、ETL保守担当者、システム管理者、またはTeradata LoadおよびUnloadユーティリティ、Teradata SQL、各種ETL ツール、Vantageなどによる処理の監視および制御が必要なユーザーです。

EcoSystem Managerと統合するために、FastExportの機能が拡張されました。「EcoSystem Manager Event System API Reference」に記載されているとおり、"send event"インターフェースを使用して、オペレーショナル メタデータとイベント データを収集し、EcoSystem Managerからジョブの作業単位ID (UOW ID)を取得し、監視目的でこれらのデータをEcoSystem Managerに送信します。デフォルトでは、EcoSystem Managerがアクティブである限り、FastExportジョブはEcoSystem Managerにイベントを送信します。EcoSystem Managerがアクティブではない場合は、EcoSystem Managerにイベントは送信されませんが、このジョブは引き続き実行されます。

単純なETL プロセス監視で必要なのは、プロセスの"start"と"end"の追跡です。プロセスには、監視対象のプロセスのイベントやアクティビティを表わす"step"を複数含むことがあります。FastExportでは、ロード ジョブはこのようなプロセスとみなすことができます。

FastExportはEcoSystem Managerで必要な次のフローに従います。

  1. EcoSystem ManagerからFastExportジョブ用のシステム生成UOW IDを取得します。
  2. "start"イベントをUOW IDとともにEcoSystem Managerに送信します。
  3. オプションで、1つまたは複数の"step"イベントをUOW IDとともにEcoSystem Managerに送信します。
  4. "end"イベントをUOW IDとともにEcoSystem Managerに送信します。

次の例は、BEGIN EXPORT/END EXPORTの2タスクを含むFastExportジョブがジョブを監視するためにEcoSystem Managerにイベント メッセージを送信する方法を示します。

Start Event ("Connecting session(s)")
Step Event ("Task 1: "Retrieving rows begins")
Step Event ("Task 1: "Retrieving rows completes")
Step Event ("Task 2: "Retrieving rows begins")
Step Event ("Task 2: "Retrieving rows completes")
End Event  ("Job terminating")

EcoSystem Manager環境の設定の詳細については、Teradata® Teradata Ecosystem Managerインストール、構成、およびアップグレード ガイド ユーザー用(B035-3203)を参照してください。