Teradata EcoSystem Manager(以前のTeradata Multi-System Manager、TMSM)は、それを構成するアプリケーション、サーバー、ジョブ、テーブル、およびソフトウェアデーモンの関係を監視および分析します。一元化されたインターフェースは、エコシステムの障害の影響をトラブルシューティングして判断するのに役立ちます。 このツールの対象ユーザーは、Enterprise Data Warehouse (EDW) の管理者、つまりデータベース管理者、ETL保守担当者、システム管理者、またはTeradata LoadおよびUnloadユーティリティ、Teradata SQL、各種ETL ツール、Vantageなどによる処理の監視および制御が必要なユーザーです。
EcoSystem Managerと統合するために、FastExportの機能が拡張されました。「EcoSystem Manager Event System API Reference」に記載されているとおり、"send event"インターフェースを使用して、オペレーショナル メタデータとイベント データを収集し、EcoSystem Managerからジョブの作業単位ID (UOW ID)を取得し、監視目的でこれらのデータをEcoSystem Managerに送信します。デフォルトでは、EcoSystem Managerがアクティブである限り、FastExportジョブはEcoSystem Managerにイベントを送信します。EcoSystem Managerがアクティブではない場合は、EcoSystem Managerにイベントは送信されませんが、このジョブは引き続き実行されます。
単純なETL プロセス監視で必要なのは、プロセスの"start"と"end"の追跡です。プロセスには、監視対象のプロセスのイベントやアクティビティを表わす"step"を複数含むことがあります。FastExportでは、ロード ジョブはこのようなプロセスとみなすことができます。
FastExportはEcoSystem Managerで必要な次のフローに従います。
- EcoSystem ManagerからFastExportジョブ用のシステム生成UOW IDを取得します。
- "start"イベントをUOW IDとともにEcoSystem Managerに送信します。
- オプションで、1つまたは複数の"step"イベントをUOW IDとともにEcoSystem Managerに送信します。
- "end"イベントをUOW IDとともにEcoSystem Managerに送信します。
次の例は、BEGIN EXPORT/END EXPORTの2タスクを含むFastExportジョブがジョブを監視するためにEcoSystem Managerにイベント メッセージを送信する方法を示します。
Start Event ("Connecting session(s)") Step Event ("Task 1: "Retrieving rows begins") Step Event ("Task 1: "Retrieving rows completes") Step Event ("Task 2: "Retrieving rows begins") Step Event ("Task 2: "Retrieving rows completes") End Event ("Job terminating")
EcoSystem Manager環境の設定の詳細については、Teradata® Teradata Ecosystem Managerインストール、構成、およびアップグレード ガイド ユーザー用(B035-3203)を参照してください。