Teradata SQL文は、データベース内に格納されているデータを定義し、処理します。
FastExportでは、Teradata SQL文のサブセットがサポートされています。この結果、FastExportユーティリティ タスクを実行する前に、ルーチン的なデータベース保守機能を実行するためにその他のユーティリティを呼び出す必要がありません。例えば、サポートされているTeradata SQL文を使用して次のことを実行できます。
- エクスポート元となる表を作成または修正する
- 明示的な表名修飾子を使用してデータベースを確立する
- ジャーナル表にチェックポイント指定を追加する
以下の制限は、FastExportジョブ スクリプト内のTeradata SQL文に適用されます。
- FastExportは、次の表にリストされているTeradata SQL文のみをサポートします。
- SELECT文を除き、サポートされているTeradata SQL文は、エクスポート タスク仕様の前か後のいずれかに置かなければなりません。つまり、エクスポート タスクのBEGIN EXPORTコマンドとEND EXPORTコマンドの間に置くことはできません。
- SELECT文は、エクスポート タスクの指定の中でのみサポートされます。つまり、エクスポート タスクのBEGIN EXPORTコマンドとEND EXPORTコマンドとの間に置かなければなりません。
Teradata FastExportでサポートされるTeradata SQL文は次の表のリストのとおりです。 その他のTeradata SQL文を使用するためには、FastExportを終了し、Basic Teradata Query (BTEQ)などの別のアプリケーションからTeradata SQL文を入力してください。
Teradata SQL文 | 機能 |
---|---|
ALTER TABLE | 既存の表の列構成またはオプションを変更します。 |
CHECKPOINT | チェックポイント登録項をジャーナル表に追加します。 |
COLLECT STATISTICS | 表の1つ以上の列で統計データを収集します。 |
COMMENT | データベース オブジェクトに関連した注釈列を格納または取得します。 |
CREATE DATABASE CREATE MACRO CREATE TABLE CREATE VIEW |
新しいデータベース、マクロ、表、またはビューを作成します。 |
DATABASE | 現在のセッション用にデフォルト データベースを新たに指定します。 |
DELETE | 表から行を削除します。 |
DELETE DATABASE | データベースから表、ビュー、およびマクロをすべて削除します。 |
DROP DATABASE | 空のデータベースの定義をデータ ディクショナリから削除します。 |
DROP TABLE | データベースから表を削除します。 |
GIVE | 別のユーザーにデータベースの所有権を転送します。 |
GRANT | データベース オブジェクトへの権限を付与します。 |
INSERT | 表に新しい行を挿入します。 |
MODIFY DATABASE | 既存のデータベースのオプションを変更します。 |
RENAME | 既存の表、ビュー、またはマクロの名前を変更します。 |
REPLACE MACRO REPLACE VIEW |
既存のマクロまたはビューを再定義します。 |
REVOKE | データベース オブジェクトへの権限を無効にします。 |
SET QUERY_BAND ...FOR SESSION |
ユーザーや中間層アプリケーションが名前と値のペアのセットを定義できるようにして、各アプリケーションの固有のニーズに合わせてセッション レベルでカスタマイズできるようにします。 SET QUERY_BAND...FOR SESSIONだけが有効です。データベースはSET QUERY_BAND...FOR TRANSACTIONを受け入れますが、Teradata FastExportはこの文を拒否し、エラー メッセージを表示して終了します。
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SET SESSION COLLATION | 現在のセッションの照合指定をオーバーライドします。 |
UPDATE | 表内の既存の行の列値を変更します。 |
このリリースでは、INSERT、DELETE、UPDATE、ALTER TABLEコマンドに関して、DML VALIDTIME修飾子およびNONTEMPORAL Semanticsがサポートされます。
各Teradata SQL文の構文および詳細については、Teradata Vantage™ - SQLデータ定義言語 構文規則および例, B035-1144およびTeradata Vantage™ - SQLデータ操作言語, B035-1146を参照してください。