Teradata FastExportユーティリティは、次の3種類の方法を使用して、まだ進行中のジョブのステータス、および完了したばかりのジョブのステータスに関する情報を提供します。
- ログオン/接続メッセージ
- 操作ステータス メッセージ
- ログオフ/切断メッセージ
さらに、Query Sessionユーティリティ(QrySessn)は、FastExportジョブの最中に、選択した間隔で、段階ごとの進捗レポートをリアルタイムに提供します。
FastExportユーティリティは、以下のいずれかにメッセージを書き込みます。
- クライアント システムの通常の出力先(SYSPRINT/stdoutまたはリダイレクトされたstdout)
または
- ROUTE MESSAGESコマンドに指定された代替宛先
ユーティリティは、動作ステータスの情報を再始動ログ表にも書き込んで、システム再始動操作の後にこの情報を復元できるようにします。
以下の各節では、FastExportのモニターで使用可能なレポート方式について説明します。
ログオン/接続メッセージ
FastExportは、入力コマンド宣言(ログオン パスワードは除く)だけでなく、以下のタスクごとにオプション指定をリストします。
- SESSIONS limit
- TENACITY hours
- SLEEP minutes
操作ステータス メッセージ
FastExportジョブの進行中、ユーティリティは、SELECT文に以下の事柄が生じるたびにメッセージを表示します。
- 実行
- 完了
完了メッセージは、文によって生成されたデータ ブロックの合計数も示します。
また、FastExportは5分間隔で以下のことをレポートします。
- 出力ファイルにエクスポートされたレコードの合計数
- 1分間に処理されたブロック数。実行期間全体に渡る平均値と、5分間の平均値とを表示
ステータスのメッセージは、次の設定によってオフに切り替えられます。
- 実行時パラメータ「-s」を「OFF」にする
- FastExportのCONFIG FILEエントリ セットを「Status=OFF」にする
詳細については、実行時パラメータとFastExport構成ファイルを参照してください。
ログオフ/切断メッセージ
LOGOFFコマンドへの応答として出されます。FastExportのログオフ/切断メッセージは、以下のことをリストします。
- LOGOFFコマンドが実行された時刻
- 切断操作が成功したかどうか
- 再始動ログ表がジョブの成功または失敗によって除去されたか維持されたか
- 使用された合計プロセッサ時間
- ジョブの開始/終了時刻と日付
- ジョブで検出された戻りコードのうち、数字が一番大きいコード
問合わせセッション ユーティリティ
QrySessnは、データベース上でのFastExportの進捗状況をモニターする独立したユーティリティです。QrySessnは、FastExportジョブの段階ごとにステータス情報をレポートします。
以下のいずれかから問合わせセッション ユーティリティを実行します。
- Vantage for UNIX®システムのDatabase Window(DBW)インターフェースを使用するシステム コンソール
- Teradata Manager
Query Sessionユーティリティの使用方法の詳細については、Teradata Vantage™ - データベース ユーティリティ, B035-1102を参照してください。