構文 - FastExport

Teradata® FastExport リファレンス

Product
FastExport
Release Number
17.00
Published
2020年6月
Language
日本語
Last Update
2021-01-07
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ja-JP/ups1544831946863.ditamap
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ja-JP/ups1544831946863.ditaval
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B035-2410
Product Category
Teradata Tools and Utilities


次のような場合に当てはまります。

SESSIONS…
LOGONコマンド入力時にログオンされる最大FastExportセッション数です。オプションで、ジョブの実行に必要な最小セッション数を指定できます。
  • max値は、ログオンするセッションの最大数を指定します。max指定は0より大きくなければなりません。使用可能なAMP数よりも大きいSESSIONS max値を指定すると、FastExportは、セッションを、作業AMPあたり1つに制限します。SESSIONSオプションを使用しない場合のデフォルト最大数は4です。
  • min値は、ジョブの続行に必要なセッションの最小数を指定します。min指定は0より大きくなければなりません。SESSIONSオプションを使用しない場合やmin値を指定しない場合のデフォルト最小数は1です。無効値である0がmin値に指定された場合、FastExportはエラー メッセージを表示し、ユーザー エラーRC=8を出して終了します。
  • *値はセッションの最大数および最小数を指定します。AMPあたり1で、ログオンするセッション数を最大にするには、max指定にアスタリスク文字を使用します。ログオンするセッション数を1以上でminの指定値以下にするには、maxの指定にアスタリスク文字を使用します。
>セッション数の設定の詳細については、使用上の注意を参照してください。
TENACITY hours
FastExportがデータベースへのログオン試行を繰り返す期間(単位: 時間)です。
FastExportが新しいタスクにログオンしようとするとき、実行中のユーティリティのインポート/エクスポート セッション数がすでに最大数に達していることをデータベースが示した場合、FastExportは、次のように動作します。
  1. デフォルトに従って6分間待機するか、SLEEPオプションで指定された時間だけ待機します。
  2. その後、データベースへのログオンを再試行します。
FastExportは、必要なセッション数にログオンするまで、またはTENACITY hoursの時間を超過するまでこのプロセスを繰り返します。
デフォルト値は4です。
実行できる最大ロード ユーティリティ タスク数についての詳細は、制約事項と制限の「ロード ユーティリティの同時タスク数」を参照してください。
TENACITYコマンドとSLEEPコマンドの連携処理については、この表のSLEEP minutesの項を参照してください。
SLEEP minutes
次のログオン試行までFastExportが待機する期間(単位: 分)です。
デフォルト値は6です。
FastExportは、TENACITY指定と組み合わせてSLEEP指定を使用します。
SLEEPコマンドに指定された時間がTENACITYコマンドの時間を超えている場合、スリープ間隔はリセットされ、TENACITYコマンドに指定された時間と同じ時間が設定されます。
例えば、SLEEPコマンドに指定されている時間が65分で、TENACITYコマンドに指定されている時間が1時間の場合、SLEEP時間はTENACITY時間を超えないように、60分にリセットされます。
SLEEPコマンドで指定されたスリープ間隔は、合計スリープ時間がTENACITYコマンドで指定された時間を超えないように、動的に調整されます。
例えば、SLEEPコマンドに指定されている時間が35分で、TENACITYコマンドに指定されている時間が1時間の場合、次のように処理されます。
FastExportは35分間スリープしてから、データベースへのログオンを試みます。
  • 最初のログオン試行が失敗した場合、合計SLEEP時間がTENACITY時間(60分)を超えないように、SLEEP時間が25分(TENACITY時間から差し引いたSLEEP時間)に動的に調整されます。
NOTIFY…
FastExportでの通知出口オプションの設定
  • NOTIFY OFFを指定すると、通知ユーザー出口オプションが抑制されます。
  • NOTIFY LOWは、"このセクションの次の表の低通知レベルの列に"Yes"と表示されているイベントについて、ユーザー出口通知オプションを有効にします。
  • NOTIFY MEDIUMを指定すると、このセクションの次の表の「中通知レベル」列が"Yes"になっているイベントの通知ユーザー出口オプションが有効になります。
  • NOTIFY HIGHを指定すると、このセクションの次の表の「高通知レベル」列が"Yes"になっているイベントの通知ユーザー出口オプションが有効になります。
EXIT name
ユーザー定義の出口を呼び出すキーワード句。この場合のnameは、メンバー名が_dynamnであるユーザー指定のライブラリ名です。
出口は、C、またはCと互換性のある実行時環境のプログラミング言語で作成する必要があります。
例については、ルーチンの生成の「サンプル通知出口ルーチン」を参照してください。
UNIXシステムのバージョンによっては、モジュールが現在のディレクトリにある場合、EXIT name指定に./接頭文字を追加しなければならない場合があります。
ユーザーが4,000よりも大きなカウント値(4,294,967,300など)を確認しようとしている場合は、EXIT64という新しいキーワードを追加します。このキーワードは、EXITキーワードと同じ方法で動作し、Notify値がLOWよりも大きいときに使用されます。
ユーザーが128文字の拡張オブジェクト名を表示しようとしている場合は、EXITEONキーワードを追加します。このキーワードは、スクリプトで拡張オブジェクト名が使用されている場合に、EXITキーワードと同じように機能します。
TEXT 'string'
指定されたユーザー出口ルーチンにFastExportが渡すことができる最大80文字のユーザー提供列です。
string指定は、単一引用符文字( ' )で囲まれていなければなりません。
MSG 'string'
FastExportが以下のどちらかにログオンするときに使用できる最大16文字のユーザー提供列です。
  • オペレータのコンソール(メインフレーム接続のz/OSクライアント システム)
  • システム ログ(ネットワーク接続のUNIXおよびWindowsクライアント システム)
string指定は、単一引用符文字( ' )で囲まれていなければなりません。
QUEUE option
メインフレーム接続のz/OSクライアント システムに関する待ち行列管理オプションです。
このオプションはz/OS上のみ、通知指定が「低」のタスクだけで使用できます。
このオプションは、BEGIN EXPORTコマンドの処理時にENQを呼び出し、その後、重要なイベントが発生したときにDEQを呼び出します。
optionには次のいずれかを指定します。
RNAME
引用符で囲まれた最大255文字の文字列を内容とするパラメータ
デフォルトはTDUSER
SCOPE
以下のいずれかであるパラメータ
JOB - すべてのジョブ ステップを含め、QUEUEはこのジョブだけを対象としたローカルなものになります。
SYSTEM - QUEUEは、このコマンドを実行するコンピュータ全体を対象としたグローバルなものとなります。
SYSTEMS - QUEUEは、複合体内のすべてのコンピュータにグローバルなものとなります。
デフォルトはSYSTEMS
NOBLOCK
ENQが何らかの理由でブロックする場合に必ずエラーを返すことを指定するパラメータ。これはジョブにとって致命的なエラーです。
デフォルトは暗黙指定のBLOCK(BLOCKキーワードを指定しない)です。これはENQがQUEUEを待機することを意味します。
DATAENCRYPTION
FastExportジョブのデータ暗号化を有効にするキーワードです。
有効なオプションは次のとおりです。
  • ON = BEGIN EXPORTコマンドとEND EXPORTコマンドの間のすべての要求が暗号化されます。
  • OFF = BEGIN EXPORTコマンドとEND EXPORTコマンドの間の要求の暗号化は行なわれません。デフォルトではこの設定です。
このオプションは、BEGIN EXPORTコマンドとEND EXPORTコマンドの間にある要求にのみ適用されます。
このオプションを使用すると、実行時パラメータとfexpcfg.dat構成ファイルの両方の指定によるデータ暗号化設定が上書きされます。
DECIMALDIGITS
エクスポートできる、DECIMALデータ タイプのユーザー提供最大桁数です。V2R6.2から、DECIMALデータ タイプの最大桁数は18から38に拡張されました。ユーザーが制限を設定しない場合、デフォルトの最大桁数は18になるので注意が必要です。
クライアントがメインフレームの場合、ユーザーは、制限を31に設定すれば、結果がn>31にならないように自動CASTに要求できます。
このオプションを使用すると、ネットワーク接続システムではclispb.datファイル内に指定されているmax_decimal_returned値が上書きされ、メインフレーム接続システムではHSHSPBパラメータが上書きされます。
NOSTOP
NOSTOPオプションが指定され、データベースまたはCLIv2がLarge Decimalをサポートせず、ユーザーがDECIMALDIGITSパラメータに有効な値を指定したとき、FastExportでは次の処理を実行します。
  • データベースまたはCLIv2がLarge Decimalをサポートしないというメッセージを表示します。
  • DECIMALDIGITS設定が無視されるという警告を表示します。
  • Teradata FastExportジョブを継続します。
  • 高次の終了コードの別のエラーがなければ、終了コード4で終了します。
NOSTOPオプションが指定されず、TeradataまたはCLIv2がLarge Decimalをサポートせず、ユーザーがDECIMALDIGITSパラメータに有効な値を指定したとき、FastExportは現在の動作を維持して、次の処理を実行します。
  • データベースまたはCLIv2がLarge Decimalをサポートしないというメッセージを表示します。
  • FastExportジョブを終了します。
  • 終了コード8で終了します。
ユーザーがclispb.datのmax_decimal_returnedパラメータに有効な値を指定すると、FastExportはNOSTOPオプションに関係なく、現在の動作を維持します。
SPOOL
FastExportに応答セットをスプールするよう指示します。デフォルトではこの設定です。
NOSPOOL
FastExportにNoSpoolメソッドの使用を試行するよう指示します。NoSpoolメソッドがサポートされていない場合、FastExportは警告を発した後、Spoolメソッドを使用します。
NOSPOOLONLY
FastExportにNoSpoolメソッドだけを使用するよう指示します。NoSpoolメソッドがサポートされていない場合、エラーを発生してジョブを終了します。

次の表に、通知を作成するイベントの一覧を記載します。

通知が作成されるイベント
イベント 通知レベル 意味
初期化 Yes Yes Yes BEGIN EXPORTコマンドが正常に処理された
ファイルまたはINMODのオープン No No Yes IMPORTコマンドが正常に処理された
データベース再起動 No Yes Yes データベースまたはCLIv2からのクラッシュ エラー
CLIv2エラー Yes Yes Yes CLIv2エラー
データベース エラー Yes Yes Yes FastLoadを終了させるデータベース エラー
終了 Yes Yes Yes FastExportの終了中
エクスポートの開始 No Yes Yes エクスポート ファイルを開いています
リクエスト実行依頼の開始 No Yes Yes SELECTリクエストを実行依頼しています
リクエスト発信の終了 No Yes Yes SELECTリクエスト応答を受け取りました
リクエスト取り出しの開始 No Yes Yes SELECTリクエストの結果を取り出しています
ファイルまたはOUTMODを開く No No Yes 出力ファイルまたはOUTMODを開いています
ステートメント取り出しの開始 No No Yes 現在のステートメントを取り出しています
ステートメント取り出しの終了 No No Yes 現在のステートメントに取り出された最後のレコード
リクエスト取り出しの終了 No Yes Yes 現在のリクエストに取り出された最後のレコード
エクスポートの終了 No Yes Yes エクスポート タスクが完了しました
ブロックの数 No Yes Yes 有効なスプールがない場合のブロックの総数