Teradata Databaseでは地理空間データ型ST_GeometryおよびMBRをUDTとしてを実装していますが、それらはDISTINCT型でもTRUCTURED型でもありません。地理空間データ型は、Teradata独自の内部UDT(システム定義型、すなわちSDTと呼ばれる)であるため、外部ルーチンのパラメータ型や戻り値のデータ型として使用するのは有効ではありません。
外部ルーチンに地理空間の値を渡す必要のあるアプリケーションは、外部ルーチンに受け渡すことのできるデータ型としてST_Geometry型またはMBR型のメソッドを好きな数だけ使用して、表現の全体または一部を取得できます。
UDFの条件 | 受け渡す値 |
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テキスト形式によるST_Geometry型の表現全体 | ST_Geometry型の値の一般的なテキスト表現。ST_AsTextメソッドの呼び出しを使用。 |
バイナリ形式によるST_Geometry型の表現全体 | ST_Geometry型の値の一般的なバイナリ表現。ST_AsBinaryメソッドの呼び出しを使用。 |
ST_Geometry型の値の一部(例えば、ST_PointのXまたはY座標) | 対応するメソッドの呼び出し(例えば、ST_XまたはST_Y)により取得する値。 |
一般的なテキスト形式、一般的なバイナリ形式、メソッド、関数、ストアド プロシージャを含む地理空間型に関する詳細情報については、<Teradata Vantage™ - 地理空間データ型、B035-1181>を参照してください。