Native Object Store (NOS)機能を使用すると、外部データを簡単にTeradata Vantageに統合できます。新しい外部テーブルを作成するか、新しいREAD_NOSテーブル演算子を使用して、ネイティブなVantageリレーショナル データであるかのようにこのデータにアクセスできます。
利点
- 標準的なSQLを使用してVantageが外部データを読み取り、処理できるようにします。これにより、外部データから貴重なビジネス インサイトを抽出するスピードが大幅に向上します。
- 最初にデータをネイティブに常駐する場所からVantage固定ストレージに手動でコピーすることなく、外部ストレージのデータを使用できます。
- Amazon S3、Azure BLOBストレージ(Blob相互運用モードのAzure Data Lake Storage Gen2を含む)、Google Cloud Storageなど、さまざまな外部ソースからデータを読み取ります。
- 外部データは、非構造化データまたは半構造化されたデータで、JSON、CSV、Parquetなどの複数の形式で保存できます。
- Teradata分析関数による処理を行なうために、Vantageで既存のリレーショナル データに外部データを結合します。
- 新しいCREATE FOREIGN TABLE文とREAD_NOSテーブル演算子は外部データにアクセスできます。READ_NOSでは、ユーザーがCREATE TABLEデータベース権限を持つ必要はありません。
- CREATE FOREIGN TABLEおよびREAD_NOSには、外部データへのアクセスに関する許可情報を含めることができます。(許可情報へのアクセスは、アクセスが制限された関数マッピングに格納することで制限できます。)
考慮事項
- NOSは、サービスとして提供されるVantageプラットフォーム(Teradata Vantage on AWS、Teradata Vantage on Azure、Teradata Vantage on Google Cloudなど)でのみ使用できます。
- 現在、JSON、CSV、およびParquetのデータ形式がサポートされています。
- 外部テーブルのデータは変更(INSERT、UPDATE、またはDELETE)できません。
- 外部テーブルではALTER TABLEを使用できません。
- BARおよびDSAは、外部テーブルのテーブル定義のみをアーカイブします。外部データはアーカイブされません。
SQLの変更
- 新しいCREATE FOREIGN TABLE文
- DROP TABLEの新しいFOREIGNオプション キーワード
- READ_NOSテーブル演算子
- CREATE AUTHORIZATIONの新しいEXTERNAL SECURITY句
- CREATE FUNCTION MAPPINGの新しいEXTERNAL SECURITY句
追加情報
外部テーブルの作成と外部データへのアクセスの詳細については、<Native Object Store: Teradata Vantage™ Advanced SQL Engine, TDN0009800>、<Teradata Vantage™ - SQLデータ定義言語-構文規則および例、B035-1144>、および<Teradata Vantage™ - SQLデータ操作言語、B035-1146>を参照してください。