17.10では以下のNOS機能が強化されています。
- SQL構文
- 新しいシステム レベルの許可オブジェクト セキュリティ モデルが導入されました。
- NOS外部テーブル スキーマの定義に使用されるDDL構文を最小限に削減しました。
- クエリー実行に使用されるDQL文を最小限に削減しました。
- スキーマ検出
- 手動およびエラーが発生しやすいスキーマ検出アクティビティを削除しました。
- ファイル データ形式、フィールド区切り記号、列名、列データ型とサイズ、およびオブジェクト ストア パス定義の検出を自動化しました。
- エラー診断
- エラー メッセージや警告メッセージからより深い洞察が得られるように定義を拡張しました。
- エラー テーブル フレームワークをNOS外部テーブルに拡張しました。
- パフォーマンス
- Parquetレベルのパフォーマンスに合わせてCSV処理を簡素化しました。
- クエリーの処理に使用されるスプールを削減しました。
- パス フィルタリングのパフォーマンスを強化しました。
- TOP Nクエリー処理を最適化しました。
- READ_NOSで、CSVとJSONに加えてParquetデータをサポートするようになりました。
利点
- オブジェクト ストレージに存在するデータの読み取りと書き込みを行なうためのSQL構文を簡素化します。
- オブジェクト ストレージに存在するデータに対して要求される熟知度を下げ、データ探索を加速します。
- エラー発生時に、より高度な診断機能を使用できるようにします。
- 総合的なパフォーマンスを強化します。
SQLの変更
- READ_NOSのRETURNTYPEには、追加の引数としてNOSREAD_SCHEMAがあります。NOSREAD_SCHEMAは、LOCATIONURLの最新のタイムスタンプ ファイルから最初の16MBデータをサンプリングしてスキーマを返します。
- CREATE AUTHORIZATION構文がUSING句で更新され、Azure KeyVault認証が可能になりました。
追加情報
実用的なガイダンスとコード サンプルについては、Teradata Vantage™ Native Object Store Orange Book - 17.20、TDN0009800-2を参照してください。オレンジ ブックを表示するには、ログインする必要があります。
詳細は、以下を参照してください。
- Teradata Vantage™- Native Object Store入門ガイド、B035-1214
- Teradata Vantage™ - SQLデータ定義言語-構文規則および例、B035-1144
- Teradata Vantage™ - SQLデータ操作言語、B035-1146
- Teradata Vantage™ - SQL演算子およびユーザー定義関数、B035-1210