NVL2は、関数に渡された引数に関連付けられたデータ型によって戻り値のデータ型が異なるスカラー関数です。
- expr2およびexpr3が数値タイプの場合、関数は最も優先順位が高い引数を決定し、そのデータ型に他の引数を変換して、そのデータ型を返します。優先順位の順序の詳細については、<Teradata Vantage™ - SQL外部ルーチン プログラミング、B035-1147>の「互換データ型」を参照してください。
そのデータ型がDECIMAL/NUMERICであり、2つの引数の精度とスケールが異なる場合、戻りタイプの精度とスケールは最大精度になるように設定されます。例えば、入力引数がDECIMAL(6,3)、DECIMAL(7,4)、およびDECIMAL(8,7)の場合、精度の低下を避けるために、戻りタイプは小数点の左が3桁、右が7桁必要になります。この場合、返されるデータ型はDECIMAL(10,7)に設定されます。
最大精度を維持できない場合、データはDBS制御レコードのRoundHalfWayMagUpフィールドに基づいて丸められます。例えば、2つの引数がDECIMAL(32, 8)とDECIMAL(30, 28)の場合、戻りタイプはDECIMAL(38,14)になります。これにより、小数点の左が24桁(DECIMAL(32,8)引数に必要)、小数点の右が14桁使用できます。
データ型が固定小数点数のNUMBERで精度が38以下の場合、戻りタイプの精度とスケールは、DECIMAL/NUMERICと同じメソッドを使用して計算されます。ただし、精度が38より大きい場合は、精度の低下を避けるために戻りタイプをNUMBER(*)に変更します。データ型が浮動小数点のNUMBERの場合、戻りタイプはNUMBER(*)になります。
- expr2とexpr3が文字型の場合、関数は第2引数を第1引数のデータ型に変換し、その型をVARCHARとして返します。
UDFに適用される暗黙のデータ型変換ルールを使用して上記のタイプに変換できる、データ型の引数も渡すことができます。
UDFの暗黙の型変換ルールは、Vantageで通常使用される暗黙の型変換ルールよりも制限されています。UDFの暗黙の変換ルールに従って、必要なデータ型に変換できない引数は、明示的にキャストする必要があります。