CLIは、CLIトレースを収集するかどうかを決定するために、これらの環境変数を使用します。
CLIには、3つのトレース レベルが用意されています。
- パーセル ダンプをとらない最小トレース
- パーセル ダンプをとるトレース
- スレッド単位のトレース(Windowsプラットフォームのみ)
COPANOMLOG
COPANOMLOGには、収集したトレースを入れるファイル名を設定する必要があります。 Windowsプラットフォームでは、COPANOMLOGで指定されたトレース ファイル名に.txt拡張子が付加されます。
copanomlogのデフォルトの最大ファイル サイズは、250 MBです。 この制限値に達すると、アクティブなログ ファイルが閉じられ、新しいファイルが開かれます。新しいファイルの名前には4桁の数値が組み込まれ、ファイルが新たに開かれるたびにファイル名の数値が1ずつ加算されます。 例えば、COPANOMLOG変数がmy_copalogに設定されていて、787 MBのログを記録する必要がある場合には、オペレーティング システムに応じて、ファイル名が以下のように付けられます。
- Unix
my_copalog, my_copalog_0001, my_copalog_0002, my_copalog_0003
- Windows
my_copalog.txt, my_copalog_0001.txt, my_copalog_0002.txt, my_copalog_0003.txt
COPANOMLOG_SIZE環境変数により、copanomlogの最大サイズを変更することができます。 多くのオペレーティング システムでは、2 GBまでのファイルがサポートされます。
NETRACE
NETRACE変数を設定すると、ログインの詳細レベルでオプションが利用できます。 これらのオプションは、NETRACE変数内において、ビット レベルで利用可能です。 NETRACE変数は16ビット値です。 最下位ビットは、受信/送信パーセルのダンプを有効にします。 上位ビットは、オプションをオフにします。 現在利用できるのは、以下のオプションのみです。
- NETRACE = 0: (または環境変数の未設定)受信/送信パーセルのダンプを無効、最小限のトレースのみ有効にします。
- NETRACE = 1: 受信/送信パーセルのダンプを有効にします。 これが最も詳細なログイン オプションです。
- NETRACE = 3: 受信/送信パーセルのダンプを有効、タイムスタンプを無効にします。
- NETRACE = 5、9、17等:今後のオプションのための予備です。
追加のログイン機能を有効にする場合は、NETRACEの最下位ビットを設定する必要があります。 例えば、最下位ビットを有効にするには、すべてのオプションを奇数とする必要があります。
THREADLOGGING
THREADLOGGING変数が1に設定されている場合、CLIトレースはスレッド単位で収集されます。その他すべての値は、スレッドロギング機能を有効にしません。例えば、WindowsでCOPANOMLOGがc:\temp\coplogに設定されており、Windows以外で/tmp/coplogに設定されている場合、3つのスレッドでは以下の3つのファイルが作成されます。
- Windows:
- c:\temp\coplog.3fc0.txt
- c:\temp\coplog.3fc1.txt
- c:\temp\coplog.3fc2.txt
ここで、3fc0、3fc1、および3fc2はスレッドIDです。
- Windows以外:
- /temp/coplog.3fc0.23fc
- /temp/coplog.3fc1.23fc
- /temp/coplog.3fc2.23fc
ここで、3fc0、3fc1、および3fc2はスレッドIDです。23fcはプロセスIDです。
アプリケーションでリクエストのログオンの暗号化が有効となっている場合、トレースでこのリクエスト用に出力された、リクエスト メッセージと応答メッセージが暗号化されます。
Windowsプラットフォームでは、COPANOMLOGファイル名にスレッドIDが含まれています。 Windows以外のプラットフォームでは、COPANOMLOGファイル名にスレッドIDおよびプロセスIDが含まれています。
各coplogファイルがCOPANOMLOG_SIZE (MB)に達すると、次のように、シリアル番号を含む新しいファイルが作成されます。
- Windows:
- c:\temp\coplog.3fc0.txt
- c:\temp\coplog.3fc0_0001.txt
- c:\temp\coplog.3fc0_0002.txt
- c:\temp\coplog.3fc0_0003.txt
ここで、3fc0はスレッドIDです。
- Windows以外:
- /temp/coplog.3fc0.23fc
- /temp/coplog.3fc0.23fc_0001
- /temp/coplog.3fc0.23fc_0002
- /temp/coplog.3fc0.23fc_0003
ここで、3fc0はスレッドID、23fcはプロセスIDです。
THREADONOFF変数
環境変数THREADONOFFは、UNIXおよびLinuxプラットフォーム上で、多重スレッド サポートのオン/オフを切り替えます。同変数で1を設定すると、多重スレッド サポートがオンとなり、0を設定すると同サポートがオフとなります。1または0以外の値では、影響を受けません。UNIXおよびLinuxでのデフォルト値は0、すなわち多重スレッド サポートがオフの状態です。
THREADONOFFを正常に1に設定したとき、THREADLOGGINGは自動的に有効になります。