アプリケーションで、クライアントからサーバーへのLOBデータ転送の遅延をアボートし、UDF要求を作成できます。例として、セッションが作成され、遅延モードでのLOBデータの転送要求が開始された場合を考えてみます。アプリケーションで要求をアボートする場合には、DBCAREAフィールドのcontinuation_codeを'C'に設定します。次に、DBCAREAの関数コードをDBFCRQに設定して、DBCHCLを呼び出します。
DBCHCL
DBCHCLは、要求バッファを割り当て、要求バッファのメッセージ本体の部分にPclUCABORTパーセルを置きます。 DBCHCLは、セッションIdと要求IdをMTDPCBに置き、関数コードをMTDPABOTに設定して、MTDPを呼び出します。
MTDP
MTDPは、Abort Requestメッセージを用意してデータベースに送り、Abort Responseメッセージを待ちます。 MTDPは、そのあとで制御をDBCHCLに返します。
DBCHCL
MTDP制御ブロック内の戻りコードが正常でなければ、DBCHCLは、DBCAREAが指しているエラー メッセージをアプリケーションに返します。 戻りコードが正常であれば、その要求に割り当てられたバッファが空きメモリに返されて、RCBがRCBリストから削除されて空きメモリに返されます。
DBCAREAの戻りコードまたはエラー フラグが正常でなければ、アプリケーションで、DBCAREAを適切に変更してDBCHCLに再び送ります。