使用方法に関する注意
接続文字列ポインタは、セッション用の接続文字列のアドレスを指定します。
言語 | 変数名 |
---|---|
COBOL: | DBCAREA-CONNECT-PTR |
C: DBCAREA.H | connect_ptr |
ルーチン | 動作 |
---|---|
DBCHINI: | 書き込み |
DBCHCL: | 読み取り(CON) |
使用者 | 動作 |
---|---|
アプリケーション プログラム | 書き込み |
Connect関数のDBCHCLを呼び出す前に、アプリケーションで接続文字列を作成し、そのアドレスをConnection String Pointerに入れなければなりません。接続文字列の形式は、次のとおりです。
“attribute1=value1;attribute2=value2;…;attributeN=valueN”
有効な接続文字列の形式に適用される規則は、次のとおりです。
- 接続文字列は、セミコロンの区切り記号文字で区切られた、属性=値ペアの英数字の文字列で構成される。
- 接続文字列は、ログオン文字列と同じセッション文字セットとエンコーディングをサポートする。
- 属性名は大文字と小文字を区別しない。属性値は大文字と小文字を区別する。
- ある属性が接続文字列内に複数回出現する場合は、最後のインスタンスが優先される。
- 引用符は二重引用符(")。
- 属性名の先頭および末尾のスペースはトリミングされる。
- 引用符で囲まれていない値の先頭および末尾のスペースはトリミングされる。引用符で囲まれた値の外側の先頭および末尾のスペースは、トリミングされる。
- 値に値の一部としてスペースが含まれている場合、その値は引用符で囲む必要がある。
- 埋め込み二重引用符(値の最初または最後以外の文字が二重引用符の場合など)は許可される。そのような値を引用符で囲む必要はない。以下に例を示す。
attribute value: abc”def connection string: attribute=abc”def
- 値の最初または最後の文字として二重引用符が使われている場合、値全体を二重引用符で囲み、埋め込み二重引用符をエスケープするため、二重引用符をもう1つ入力する必要がある。以下に例を示す。
attribute value: “abcdef connection string: attribute=”””abcdef”
接続文字列は、次の属性をサポートします。
属性 | 説明 |
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sslmode | TLSセキュリティ モード。デフォルト値はallow。詳細については、TLSを使用して接続を保護する方法を参照。 有効な値: disable、allow、prefer、require、verify-ca、verify-full |
sslca | 信頼できるSSL CA証明書のリストが含まれたPEM形式のファイルのフル パス。詳細については、TLSを使用して接続を保護する方法を参照。 有効な値: オペレーティング システムのファイル パス |
sslcapath | PEM形式の信頼できるSSL CA証明書が含まれたディレクトリのフル パス。詳細については、TLSを使用して接続を保護する方法を参照。 有効な値: オペレーティング システムのディレクトリ パス |
tdmstport | 非TLSポート番号。デフォルト値は1025。 有効な値: 有効な整数のポート番号 |
tdmsttlsport | TLSポート番号。デフォルト値は443。 有効な値: 有効な整数のポート番号 |
httpsport | tdmsttlsportと同じ |
sslprotocol | TLSプロトコル バージョン。デフォルト値は"TLS1_2"。sslprotocolの詳細については、TLSを使用して接続を保護する方法を参照。 有効な値: TLS1_2 |
接続文字列の例
sslmode=require sslmode=prefer;tdmstport=10250;tdmsttlsport=4430 sslmode=verify-full;sslca=/home/user/”My Certificates”