SHOWFSP - Advanced SQL Engine - Teradata Database

Teradata Vantage™ - データベース ユーティリティ

Product
Advanced SQL Engine
Teradata Database
Release Number
17.05
Published
2021年1月
Language
日本語
Last Update
2021-03-30
dita:mapPath
ja-JP/ynh1604715438919.ditamap
dita:ditavalPath
ja-JP/ynh1604715438919.ditaval
dita:id
B035-1102
Product Category
Software
Teradata Vantage

目的

SHOWFSPコマンドは、表ストレージ領域の使用状況に関する情報を表示します。SHOWFSPは、以下に示す情報をvprocごと(AMPごと)に提供します。

  • テーブル名
  • 空き領域の割合(FSP)。これは、テーブルが使用しているシリンダ上で未使用のストレージ領域の量です。
  • SHOWFSPフィルタリング条件に合致するテーブルが現在占有しているシリンダの数。
  • PACKDISKコマンドの実行後にこれらのテーブルのそれぞれによって占有されるシリンダの数。

SHOWFSPは、PACKDISKを実行することでテーブル シリンダ上に指定した割合の空き領域が作成された場合に、回復または消費されるシリンダの数を表示します。

SHOWFSPの範囲は、SCOPEコマンドで直前に設定したオプションに依存します。また、この範囲には、1つ以上の特定のテーブル、1つ以上の特定のvproc、またはシステム内のすべてのテーブルを含めることができます。

構文規則

{ SHOWFSP | SHOWF }
  [ /Y ]
  [ -A ]
  [ -C cyls ]
  [ -D fsp ]
  [ -M fsp ]
  [ -R fsp ]
  [ -V ]
/Y
確認のメッセージが表示されないようにします。
-A
すべてのテーブルを表示するオプション。-C、-D、および-Mオプションの基準を満たすすべてのテーブルが表示されます。これらのオプションをどれも指定しない場合、それらのデフォルト値が使用されます。-Rオプションは必ず自動的に上書きされ、Ferretが認識できる(絶対値が)最大の負の整数に設定されます。
テーブルが表示されるためには、テーブルが少なくとも1つのシリンダ全体を占めるか、シリンダ上の最初のテーブルでなければなりません。
-Aオプションを指定すると、PACKDISKでは以下の両方が対象となります。
  • PACKDISKによって密にパックされる(したがって、シリンダを解放する)場所
  • PACKDISKによって緩やかにパックされる(したがって、シリンダを消費する)場所。
-Aオプションを指定しないと、PACKDISKでは、密にパックされるテーブルだけが対象となります。
PACKDISKによって影響を受けるシリンダの数が、正または負の値として表示されます。正の値はシリンダが解放されることを、負の値はシリンダが消費されることを示します。
-Aオプションとともに他のオプションを指定すれば、テーブルをさらに限定することができます。
-C cyls
AMPあたりの シリンダ数。テーブルが表示されるには、この数を上回る必要があります。
-C cylsオプションは次の優先順位に従います。
  • -C cylsを指定する場合、それが使用されます。ただしcylsが0の場合には、cylsは自動的にデフォルト値1になります。
  • -Ccylsを指定しない場合、自動的にデフォルト値0になります。
-Cオプションとともに他のオプションを指定すれば、テーブルをさらに限定することができます。
-D fsp
パック後の目的のFSP。
デフォルトは次の優先順位に従います。
  • -D fspを指定する場合、それが使用されます。
  • -D fspを指定せず、テーブル レベルのFSPが存在する場合、テーブル レベルのFSPが使用されます。

    それ以外の場合、DBS Control GDOで定義されたシステム デフォルトFSPが使用されます。

このオプションを指定すると、SHOWFSPは、FSPを使ってPACKDISKを実行した場合に各AMP上で シリンダを解放するテーブルを表示することができます。これを-Aオプションとともに指定すると、SHOWFSPは空きシリンダを消費するテーブルもまた表示します。-D fspオプションとともに他のオプションを指定すれば、テーブルをさらに限定することができます。
-M fsp
テーブルが表示されるために少なくとも上回る必要がある、現在のFSP。
デフォルト値は0です。
このオプションを使用すると、SHOWFSPは、現在の平均FSPが特定のFSP値を下回るようなテーブルを無視します。

平均は浮動小数点値として計算され、整数としてこのオプションに入力されます。したがって、多くの場合、FSPは最小値のように機能します。例えば、平均FSPが10.1の場合、FSPの最小値10より大きくなりますが、平均FSPが10の場合にはFSPの最小値10より大きくなりません。したがって、平均FSPが10.1であるテーブルは対象となり、平均FSPが10であるテーブルは対象外となります。

-M fspオプションとともに他のオプションを指定すれば、テーブルをさらに限定することができます。

-R cyls
回復可能なシリンダの数。テーブルが表示対象となるには、これを上回る必要があります。
デフォルトは次の優先順位に従います。
  • -Aオプションが指定されている場合、-R cylsは、Ferretが認識できる(絶対値が)最大の負の整数に設定されます。
  • -R cylsを指定する場合、それが使用されます。ただしcylsが0の場合には、cylsは自動的にデフォルト値1になります。
  • -R cylsを指定しない場合、自動的にデフォルト値0になります。
-R cylsオプションとともに他のオプションを指定すれば、テーブルをさらに限定することができます。ただし、-Aオプションは例外で、その場合には-R cylsオプションは前述の方法で処理されます。
-V
冗長モード。
デフォルトはOff。
これはデバッグ用に使用し、非常に詳細で膨大な出力を生成します。通常の状況では、このオプションの使用は推奨されません。

使用上の注意

すべての引数および表示内容は、各AMPごとに適用されます。 パラメータを指定しない場合、SHOWFSPはPACKDISKでのデフォルトを想定したうえで、回復可能な シリンダを使用するすべてのテーブルを表示します。各オプションのデフォルトの決定方法に関する詳細は、それぞれに該当する上記の説明を参照してください。

SHOWFSPは、PACKDISKにより解放または消費されるシリンダの概数を表示します。PACKDISK操作により解放または消費されたシリンダの実際の数が、わずかに異なる可能性があります。

例: SHOWFSPの出力

次の例は、SHOWFSPの基本的な出力を示しています。

Wed Mar 01, 2017  20:33:07 : ShowFsp has been started
                           On all AMP vprocs


vproc  0 (0000)  response

There are  4 tables larger than 0 cylinders on amp 0

Database                       Table                          Map                            fsp   Recoverable Current
Name                           Name                           Name                           %     Cylinders   Cylinders
-----------------------------  -----------------------------  -----------------------------  ----  ----------- ---------
DBC                            TVFields                       TD_DATADICTIONARYMAP             85           1*        2*

* Reported in units of Large Cylinders
  (A Large Cylinder is 6 times the size of a small cylinder)



vproc  2 (0002)  response

There are  4 tables larger than 0 cylinders on amp 2

Database                       Table                          Map                            fsp   Recoverable Current
Name                           Name                           Name                           %     Cylinders   Cylinders
-----------------------------  -----------------------------  -----------------------------  ----  ----------- ---------
SYSLIB                         FixCurrentSpace                TD_DATADICTIONARYMAP             64           1*        2*

* Reported in units of Large Cylinders
  (A Large Cylinder is 6 times the size of a small cylinder)



vproc  3 (0003)  response

There are  4 tables larger than 0 cylinders on amp 3

Database                       Table                          Map                            fsp   Recoverable Current
Name                           Name                           Name                           %     Cylinders   Cylinders
-----------------------------  -----------------------------  -----------------------------  ----  ----------- ---------
SYSLIB                         FixCurrentSpace                TD_DATADICTIONARYMAP             64           1*        2*

* Reported in units of Large Cylinders
  (A Large Cylinder is 6 times the size of a small cylinder)




1 of 4 vprocs responded with no tables fitting the criteria
3 of 4 vprocs responded with the above tables fitting the criteria
ShowFsp has completed

例: SHOWFSPのコマンド構文の例

これらの例では、SHOWFSPを使用してさまざまな質問に回答する方法を示します。

次のSHOWFSPコマンドは、FSPを10%と指定してPACKDISKコマンドを実行した場合、AMPにつき任意の数のシリンダを解放または消費する可能性のあるテーブルをすべて表示します。

showfsp -a -d 10

次のSHOWFSPコマンドは、FSPを10%と指定してPACKDISKを実行した場合、AMPにつき複数のシリンダを解放する可能性のあるテーブルをすべて表示します。

showfsp -d 10 -r 1

次のSHOWFSPコマンドは、FSPを5%と指定してPACKDISKコマンドを実行した場合、AMPにつき任意の数のシリンダを解放または消費する可能性のあるテーブルをすべて表示します。AMPにつき10より多いシリンダを現在占め、現在のFSPが5%より大きなテーブルを表示対象とします。

showfsp -a -d 5 -c 10 -m 5

次のSHOWFSPコマンドは、FSPを7%と指定してPACKDISKを実行した場合、AMPにつき4以上のシリンダを解放する可能性のあるテーブルをすべて表示します。現在のFSPが10%を超え、AMPにつき4以上のシリンダを現在占めている表のみを表示対象とします。

showfsp -d 7 -c 3 -m 10 -r 3