LOBの一部は、LOB全体が伝送されるまで、クライアント アプリケーションによってTeradata Databaseに順次渡されます。
据置きモードとは、システムが非LOBデータでLOBを識別する4バイト整数のトークンを、初期リクエストで渡すことを意味します。その後、マルチパート リクエスト モードに移行したTeradata Databaseは、必要とする特定のLOBデータを識別するためのトークンを提供するElicitDataパーセルで、クライアントからLOBデータを引き出します。このようにすると、LOBデータのサイズを前もって確認する必要なく、最大サイズのLOBデータを渡すことができます。
ただし、単純な据置きモードは、クライアント上のLOBデータの場所を認識しない可能性があるクライアント ユーティリティに対して非効率的です。このため、AS DEFERREDオプションを指定する場合には、常にBY NAME句を使用することが最適になります。
AS DEFERRED BY NAMEオプションを指定すると、LOBデータは、最長1,024バイトのVARCHAR値としてリクエストとともに送信されるデータで表現されます。Teradata Databaseは、AS DEFERRED BY NAMEを単純なAS DEFERREDと同じ方法で処理します。ただし、AMPがクライアントからLOBデータを引き出す必要があるときに、最初はクライアントから渡されるLOBトークンでLOBを識別するElicitDataパーセルを使用するのではなく、初期リクエストでクライアントから渡される名前でLOBを識別するElicitDataByNameパーセルを使用する点が異なります。