Teradata MultiLoadは、次の3通りの方法で、進行中および完了したジョブの状況についての情報を提供します。
- Teradata MultiLoad ユーティリティでは、次の2種類のメッセージでジョブの状況がレポートされます。
- Teradata MultiLoadタスク パラメータの設定を一覧表示するオプション メッセージ。
- 主な実行統計を一覧表示するログオフ/切断メッセージ
- QrySessnユーティリティでは、Teradata MultiLoadジョブの実行中に、リアルタイムのフェーズ別進行状況が決められた間隔でレポートされます。
- 統計メッセージは、Teradata MultiLoadジョブの最後に情報を表示します。
以下のセクションでは、各Teradata MultiLoadタスク状況レポート方式について説明します。
オプション メッセージ
Teradata MultiLoadのオプション メッセージには、各タスクに指定されている以下のオプションが表示されます。
- SESSIONS
- CHECKPOINT
- TENACITY
- SLEEP
- ERRLIMIT
- AMPCHECK
ログオフ/切断メッセージ
LOGOFFコマンドに対する応答として発行されるTeradata MultiLoadログオフ/切断メッセージには、以下の項目が表示されます。
- LOGOFFコマンドが実行された時刻
- 切断操作が成功したかどうか
- 再始動ログ表がジョブの成功または失敗によって除去されたか維持されたか
- 使用された合計プロセッサ時間
- ジョブの開始/終了時刻と日付
- ジョブで検出された戻りコードのうち、数字が一番大きいコード
QrySessnユーティリティ
QrySessnは独立したユーティリティであり、これを使用することによってTeradata MultiLoadジョブの進行状況を監視できます。QrySessnでは、以下に示すTeradata MultiLoadジョブのフェーズごとに、さまざまなステータス情報がレポートされます。
- 予備
- 取得
- アプリケーション
QrySessnでは、以下についてもレポートされます。
- データ処理に関するアクション値
- アクティビティ全体のデータ数
- 入出力アクセス
- データおよび行/セクター数(セッション別)
- フェーズおよびCPU時間帯別情報
- 以下の行数
- 非固有副次索引(NUSI)
- 基本データ
- 削除された行
- ターゲット表に挿入された行
- 処理されたターゲット表の行
Vantage for a UNIX® operating systemまたはVantage for Windowsを実行しているシステムのDatabase Windowインターフェースを使用して、システム コンソールからQrySessnを実行できます。
QrySessnユーティリティを使用する方法の詳細については、Teradata Vantage™ - データベース ユーティリティ, B035-1102を参照してください。
統計メッセージ
Teradata MultiLoad統計メッセージにより、以下の要素の合計数がインポート タスクごとにレポートされます。
- データベースに送信されたデータ レコード(各データ ソースからのレコード数の小計も含む)
- WHERE条件を満たさないために各入力データ ソースから省略されたレコード
- 挿入、更新、または削除された行
- 各ターゲット表の第1エラー表に記録されたエラー
- 各ターゲット表の第2エラー表に記録されたエラー(重複行の数を含む)
取得フェーズの終わりに、Teradata MultiLoad統計メッセージにより以下がレポートされます。
- 経過時間、CPU時間、1秒あたりのMB、1cpu秒あたりのMB
アプリケーション フェーズの終わりに、Teradata MultiLoad統計メッセージにより以下がレポートされます。
- 経過時間
Teradata MultiLoad では、オプション・メッセージ、ログオフ/切断メッセージ、および統計機能レポートが次のどちらかに出力されます。
- クライアント システムの標準出力先(SYSPRINT/stdoutまたはリダイレクトされたstdout)
または
- ROUTE MESSAGESコマンドに指定された代替宛先
システムの再始動操作後に情報を復元できるよう、統計情報は再始動ログ表にも記録されます。