ルールセットがワークロード管理の基盤となります。管理者は、ワークロード管理ポートレットを使用して、Teradataに送信される作業の動作方法および動作する状況を明確に定義するルールを作成します。ルールセットは次のデータベースの動作を制御します。
- どのリクエストの実行を許可するか
- 時間/分/秒ごとに特定の特性を持つリクエストを何個許可してシステムに取り込めるか
- 特定の特性を持つリクエストを何個同時に実行できるか
- どのような優先順位でリクエストを実行する必要があるか
- リクエストが想定通りに動作していない場合や大量のリソースを使用している場合にVantageでどのように対応するか
- どの程度のシステム リソースをリクエストで使用できるか
安定した環境の場合、必要なルールセットは1つのみです。メインのルールセットにすべてのルールを作成し、有効化してテストした後、新しいルールセットで改善を試みることもできます。これを行なうには、新しいルールセットを有効化するか、元のルールを維持しておくために既存のルールセットを複製してから変更を加えます。いずれの場合でも、古いルールセットの定義に戻す必要が生じた場合を考慮して、古いルールセットを維持しておきます。1度に有効化できるのは1つのルールセットのみです。不要になったすべてのルールセットは削除します。
システムの処理の負荷が非常に大きい場合にルールセットを変更するなど、TASMで周期的な設定を変更するためにルールセットを変更しないでください。TASM状態の変更は、必要最小限のオーバーヘッドに対応します。ルールセットの変更は大きなオーバーヘッドを伴うため、新しいシステムの設定や既存のシステムをチューニングするときにのみ適しています。
新しいSLES 11およびTeradata Data Warehouse Applianceは、有効化されたFirstConfigルールセットと共に提供されます。FirstConfigには、ユーザーがリクエストでシステムをオーバーランできないようにする基本的なスロットル ルールがあります。ビジネスの特定のニーズや目標に合わせて、新しいルールセットを作成できます。