目的
ENABLE TRACKコマンドは、内部診断情報の収集および処理を要求する場合に使用されます。DISABLE TRACKコマンドを使用すると、その効果を無効にできます。DISPLAY TRACKコマンドは、現在の設定の取得に使用されます。
このコマンドは、Teradataカスタマー サポート担当者の指示を受けて使用するよう意図されています。不適切な使用により意図しない結果が生じることはありませんが、正しく使用するためには、TDP内部の知識が必要です。
構文
- NORECORD
- 追跡情報が外部に記録されないことを指定します。MVSの場合、これはGeneralized Trace Facility(GTF)です。
- RECORD
- 追跡情報がオペレーティング システムのレコード機能に提供されることを指定します。MVSの場合、これはGeneralized Trace Facility(GTF)です。
- CURRENT
- デフォルトまたは前のENABLE TRACKの結果の現在設定が使用されることを指定します。これらの設定はNORECORD、RECORD、INCLUDE、およびEXCLUDEオペランドで変更できます。
- INCLUDE
- 追跡する1つ以上のコンポーネントを識別します。'ALL'を指定すると、すべてのコンポーネントが含まれます。
- EXCLUDE
- 追跡しない1つ以上のコンポーネントを識別します。'ALL'を指定すると、すべてのコンポーネントが除外されます。
使用方法に関する注意
RECORDオペランドはGTFに情報を渡しますが、この情報は、GTFを手動で開始するか、TDPジョブ名からユーザー レコードを受け取る場合を除き維持されません。
XNESがINCLUDEされる場合、TDP CONFIG NP TUコマンドがNORECORDを指定するのであれば、Using-Sequence#トラックの入力も抑制されます。
NSPCIまたはSSのいずれかがINCLUDEされる場合、RECORDはこれらのコンポーネントで常に有効です。
例: ENABLE TRACK
ENABLE TRACK RECORD INCLUDE SYNC
完了メッセージ
以下のメッセージは、コマンドが正常に完了したことを示す。
TDP2083 EXPLICIT TRACKING HAS BEEN ENABLED