次の図にあるように、データベースは、メインフレームのチャネルまたはネットワーク接続のいずれかを介して接続される各種クライアントをサポートします。クライアント アプリケーションはデータベースと通信して、保持するデータのロード、更新および問合わせを行ないます。このドキュメントでは、メインフレーム クライアントのソフトウェア インターフェースについて説明します。
TDPは、メインフレーム アプリケーションとデータベース間の高性能な通信インターフェースを提供します。1つのデータベース システムは複数の論理ホストに論理的に細分化され、それぞれの論理ホストは、個別に唯一のTDPにのみ接続することができます。TDPのドキュメントにデータベースに関する記述がある場合は、それが常駐する物理的なデータベース サーバーにかかわらず、このような論理ホストのいずれかを暗黙的に示しています。データベースに接続したすべてのメインフレーム システムには、少なくとも1つのTDPが関連付けられています。したがって、複数のシステムに接続したメインフレームには、複数のTDPがあります。接続やそれに伴うTDPは、MVSを実行している任意の数のIBM LPAR上で実行できます。いずれのMVS上でも任意の数のTDPを同時に起動できます。これはどのリリースでも同様です。すべてのTDPの操作およびリソースは、それぞれ完全に独立しています。1つのリリース内の場合、TDP実行可能モジュールは複数であっても任意の数のTDP間で共有することができます。ただし、ある1つのリリースで実行するMVS LPAのTDPモジュールの場合は、別のリリースの同名モジュールと区別するために、接尾部を1文字変更する必要があります。
各TDPは、tdpidによって識別します。これは、メインフレーム システムの中でのみ意味を持ちます。z/OS上では、tdpidがサブシステムIDに対応し、4文字で構成されています。最初の3文字は'TDP'で、4つ目の文字はそのシステム上にある複数のTDPを一意に識別する文字です。各TDPは、独自のアドレス空間で稼働します。
TDPはメッセージを表示し、オペレータ コンソールまたはこのコンソールをエミュレートするソフトウェアから送られるコマンドを受け取ります。z/OSでは、TDP定義のレコードがSystem Management Facility(SMF)に書き込まれます。チャネル デバイスがデータベースとの通信に使用される際のデバイスとの問題に関しては、標準レコードがLOGRECに書き込まれます。z/OSでは、内部診断でGeneralized Trace Facility(GTF)を使用できます。