操作に影響を与えるメッセージ - Teradata Director Program

Teradata® TDPリファレンス

Product
Teradata Director Program
Release Number
17.10
Published
2021年6月
Language
日本語
Last Update
2021-09-23
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B035-2416
Product Category
Teradata Tools and Utilities
多くのTDPメッセージは情報メッセージで、アクションを行なう必要はありませんが、一部のメッセージはTDPに悪影響を与える状況を伝えるもので、何らかの修正措置が必要になります。操作手順または操作自動化ソフトウェアでこのようなメッセージを考慮すべきです。
  • TDPが実行する処理のタイプと量は大きく変化する場合があるため、仮想記憶の使用も変化する。TDPは仮想記憶の使用をさまざまなセルのサイズに分け、TDPが開始したときに各サイズのセルの数が選択される。特定のサイズのセルがすべて使用されている場合、TDPの一部が動的に新しいセルを割り当てるか、他のTDP処理がそのサイズのセルを解放するのを待機する。動的に取得したセルは、使用が完了した場合に解放される。いずれのアクションもパフォーマンスに影響する可能性があるため、以下のメッセージで表示される。

    TDP0021 **WARNING** 100% OF nnnnn BYTE CELLS ARE IN USE

    不足が生じた場合、TDP ADD CELLSコマンドを使用してそのサイズのセルの数を増やすよう処理することができる。z/OSを使用している場合、集合的にXMSセルとして知られているあるサイズの別の種類のセルが存在し、アプリケーション アドレス空間との通信に使用する。このセルが不足した場合、他の処理で必要なサイズのXMSセルが解放されるまでその要求または応答は遅延する。このような遅延は、以下のいずれかのメッセージで表示される。

    TDP0201 **WARNING** 100% OF INITIAL XMS CELLS ARE IN USE

    TDP0202 **WARNING** 100% OF ADDITIONAL XMS CELLS ARE IN USE

    最初のメッセージは、3つのサイズのXMSセルのうち1つが使用できないことを表わし、2つ目のメッセージは3つのうち一番大きいセルを使用できないことを表わす。不足が生じた場合、TDP ADD XMSCELLSコマンドを使用してそのサイズのセルの数を増やすよう処理することができる。

  • データベースとの通信が中断される可能性があるのは、個々のCPまたはNPが応答しない場合、またはデータベースがクラッシュしたか手動で再起動された場合である。各CPおよびNPは他のCPおよびNPに依存していないため、これを使用する通信が失われた場合には、それぞれ適切なメッセージが生成される。

    TDP2202 "cpname" IS WAITING FOR COMMUNICATION TO BE ESTABLISHED

    TDP3511 "npname" IS WAITING FOR COMMUNICATION TO BE ESTABLISHED

    失われたのが一部のCPまたはNPだけの場合、そのCPまたはNPでアクティブな要求には影響するが、その他はパフォーマンスが低下するだけである。すべてのCPおよびNPが機能しなくなった場合には、次のメッセージが表示される。

    TDP1700 COMMUNICATION LOST WITH THE TERADATA DATABASE

    通信が再度確立されない場合、定期的に(TDP CONFIG COMMLOST MSG INTERVALコマンドで指定されるように)以下の通知メッセージが表示されます。

    TDP1701 MINUTES SINCE TERADATA DATABASE COMMUNICATION LOST:min

    データベースが再起動を完了するのにかかる時間はさまざまであるが、経過する時間が長いほど、より深刻なデータベースの問題があると考えられる。データベースが再起動を完了せず、CPまたはNPが処理を開始した場合、以下のメッセージが生成される。

    TDP1702 TERADATA DATABASE COMMUNICATION HAS BEEN RE-ESTABLISHED

    このメッセージはすべてのCPまたはNPが機能していることを示すものではなく、少なくとも1つのCPまたはNPが機能していることを表わす。SPが機能しなくなるとデータベースが強制的に再起動され、再起動後もSPが停止したままの場合には、TDPが停止したSPのセッションを別のSPに切り替える。十分なセッション能力がない場合には、以下のメッセージが表示される。

    TDP1706 INSUFFICIENT SP CAPACITY FOR EXISTING SESSIONS

    既存のセッションがすべて機能するSPに切り替えられるまで、新しいセッションは許可されない。以下のメッセージは、この操作が完了し、新しいセッションが再度許可されることを示す。

    TDP1708 SUFFICIENT SP CAPACITY FOR EXISTING SESSIONS

    データベースの再起動に関連付けられていないCPまたはNPの問題が検出される場合がある。物理的な永久I/Oエラーが以下で表示される。

    TDP2203 "cpname" UNUSABLE -- PERMANENT I/O ERROR

    TDP3407 "npname" UNUSABLE -- PERMANENT I/O ERROR

    内部通信プロトコルの論理エラーは、以下の4つのメッセージのいずれかで示されます。

    TDP2207 "cpname" UNUSABLE -- TERADATA DATABASE PROTOCOL-VIOLATION

    TDP3600 "npname" TERADATA SERVER ENCAPSULATION-VIOLATION: TU(xx), ERROR , INFO(xxxxxxxx)

    TDP2208 "cpname" UNUSABLE -- CLIENT PROTOCOL-VIOLATION

    TDP3601 "npname" CLIENT ENCAPSULATION-VIOLATION: TU(xx), ERROR

  • TDPは、明示的イベント以外に黙示的な通信エラーも検出できる。データベースとの通信ロスから復旧するために送信された内部要求に非常に長い時間がかかると判断され、他に機能するCPがある場合、以下のメッセージが発行され、要求は別のCPを使用して再送信される。

    TDP1788 "cpname" ASSUMED TO HAVE HUNG ON THE CHANNEL

    連続要求の数(DISPLAY CONFIG XP DETAILコマンドによって表示される)が送信され、応答が受信されない場合、CPまたはNPは応答なしと判断される。以下のいずれかのメッセージが発行され、その後の要求はそのCPまたはNPが応答を開始するまで機能する別のCPまたはNPを使用して送信される。すでに送信済みの要求に影響はなく、応答が受信されるまで未処理のままになる。

    TDP2211 "cpname" HAS BEEN QUIESCED:UNRESPONSIVE

    TDP3412 "npname" HAS BEEN QUIESCED: UNRESPONSIVE

    TDP2212 "cpname" HAS BEEN QUIESCED: UNRESPONSIVE

    TDP3413 "npname" HAS BEEN QUIESCED: UNRESPONSIVE

    TDP2212またはTDP3413メッセージは、手動で削除するか、CPまたはNPが再度応答するようになるか、CPまたはNPがSTOPされるか、TDPが終了するまで、オペレータ コンソールに保持される。このメッセージは問題が続く間z/OSコンソールに保持されるため、優先メッセージとなる。TDP2211またはTDP3412メッセージはコンソールに保持されず、内部TDPの状態により優先メッセージが回避される場合にのみ発行される。

    応答が最終的に受信されるか、CONFIG XP MAXNORSPコマンドで制限値を上げるか、Databaseが再起動された場合、以下のメッセージが発行された後でCPまたはNPの使用が再開されます。

    TDP2213 "cpname" IS NO LONGER QUIESCED: reason

    TDP3414 "npname" IS NO LONGER QUIESCED: reason

  • データベース システム ユーザーIDが不明であるか供給されたパスワードが無効であるため、データベースがセッションを確立する試行を拒否する可能性がある。このようなセキュリティ違反は、以下によって表示される。

    TDP0907 type VIOLATION FOR JOB: jobname, SESSION:number

    TDPログオン出口がセッションを拒否した場合、以下のメッセージが発行されます。

    TDP0908 messagetext

  • 一定の内部TDPの制限を超えるとメッセージ処理に影響が出ることがある。TDPがアクション メッセージのシステムIDを保存できない場合は、システムに削除を指示できない。このような状況では、以下のメッセージが表示される。

    TDP0376 UNABLE TO RETAIN OPERATOR MESSAGE IDENTITIES, CODE(code)

    TDPがTDPコマンドのソースのシステムIDを保存できない場合は、その応答からソースに遡ることはできない。このような状況では、以下のいずれかのメッセージが表示される。

    TDP0312 UNABLE TO RETAIN ORIGINATING CONSOLE INFORMATION

    TDP0203 UNABLE TO RETAIN ORIGINATING CONSOLE INFORMATION