それぞれが固有のログオン文字列を持つ、多数のセッション プールを同時に存在させることができます。ログオン文字列には、ログオンID、パスワード、そして任意選択でアカウント識別子が含まれます。
同じログオンIDとパスワードを使って複数のプールを確立できます。ただし、その場合アカウント情報はそれぞれ異なります。同じログオン文字列を使用して複数のプールを確立し、それぞれを異なるジョブに属するアプリケーション専用にすることができます。
例えば、CICSのジョブ用のセッション プールと、別のジョブ用のセッション プールを確立するために、同じログオン文字列を使用できます。その場合、それぞれのプールは特定のジョブやセッション属性があるものとみなされます。
アプリケーションがログオンすると、次の検証プロセスが生じます。
- アプリケーションのログオン文字列が、確立されているプールのいずれかのものと一致するかどうか確認される。
IF TDP . . . その結果TDPは 一致するログオン列を検出した 特定のジョブやセッション属性があるかどうか、プールを調べます。 次の条件があてはまる場合 その結果 アプリケーションに一致する特定のジョブやセッション属性がある プールのセッションがアプリケーションに割り当てられる(セッションが使用できる場合)。 特定のジョブやセッション属性がない 検索を続け、アプリケーションと一致するログオン文字列と特定のジョブまたはセッション属性の両方を持つ既存プールが他にないかどうか調べる。 該当するプールが見つからず、利用できるプールがある場合、TDPはログオン列が一致し、特定のジョブやセッション属性がないプールからセッションを割り当てる。
一致するログオン列を検出しない TDPはアプリケーションのログオンをデータベースに送信する。 - TDPがセッション プールを割り当てる。
一致するプールが見つかり、それと同時に次の条件があてはまる場合 THEN TDP . . . アプリケーションのログオン要求を満たすセッションがプールにない場合 要求を拒否して、エラー メッセージを出す。 セッションが利用できる場合 アプリケーションにセッションを割り当てる。 特定のジョブやセッション属性があるが、使用できるセッションがないかプールが無効になっている場合 一致するログオン文字列とジョブによるログオン要求を拒否する。 このことは、ログオン列が同じで、利用できるセッションがあるが、特定のジョブやセッション属性がない別のプールが存在する場合にもあてはまる。