2つのST_Geometry値間の多数の空間リレーションシップは、その2つの値の内部、境界および外部の積集合についての確認に基づくことがあります。例えば、2つのST_Geometry値の共通部分が内部でも境界でもない場合は、それら2つの値は分離していることになります。
2つのST_Geometry値の内部、境界または外部の積集合は、どれも結果として混合した次元のST_Geometry値の集合になる可能性があります。例えば、2つのST_Polygon値の境界の積集合が、ST_Point値とST_LineString値で構成されることもあります。
SQL/MM Spatialでは、DE-9IM (Dimensionally Extended Nine Intersection Model)を使用し、ST_Geometry値間の空間リレーションシップを、それらの積集合の結果による次元を考慮した内部、境界および外部のペアワイズの積集合として表現しています。
次に示す3対3のテーブルでは、I(a)、B(a)およびE(a)でST_Geometry値aの内部、境界および外部を表現しています。また、I(b)、B(b)およびE(b)では、ST_Geometry値bの内部、境界および外部を表現しています。ST_Dimensionメソッドは、-1、0、1または2の値を返します。値が-1の場合は,空集合(∅)の次元と一致します。
内部 | 境界 | 外部 | |
---|---|---|---|
内部 | (I(a) ∩ I(b)).ST_Dimension | (I(a) ∩ B(b)).ST_Dimension | (I(a) ∩ E(b)).ST_Dimension |
境界 | (B(a) ∩ I(b)).ST_Dimension | (B(a) ∩ B(b)).ST_Dimension | (B(a) ∩ E(b)).ST_Dimension |
外部 | (E(a) ∩ I(b)).ST_Dimension | (E(a) ∩ B(b)).ST_Dimension | (E(a) ∩ E(b)).ST_Dimension |