MBRを計算する場合、地球は回転楕円体としてモデル化されます。semimajorおよびinvflattening引数に値を指定しないと、世界測地系(World Geodetic System) WGS84の長半径と逆扁平率が計算に使用されます。長半径の値には6,378,137.0メートルが使用され、逆扁平率の値には298.257223563が使用されます。
ST_SphericalBufferMBRとST_SpheroidalBufferMBRは同様の機能を実行しますが、そのパフォーマンスと精度は異なります。ST_SphericalBufferMBRは地球を単純な球体としてモデル化するため、ST_SpheroidalBufferMBRより高いパフォーマンスを示しますが、精度は劣ります。ST_SpheroidalBufferMBRは地球を回転楕円体としてモデル化するため、より正確なMBRを返しますが、ST_SphericalBufferMBRより動作は遅くなります。
返されたMBRは、経度値+/-180または緯度値+/-90を超えるか下回ることはできません。MBRは、球体や回転楕円形の緯度または経度を180度以上カバーすることはできません。