Teradataは、データベース内の幾何学図形を作成および操作するためのST_Geometryデータ型を提供しています。ST_Geometryは、ユーザー定義型(UDT)として実装されます。Teradata Database内では、ST_Geometryをインスタンス化できる型にしています。(Teradata DatabaseのUDTでは、継承またはサブタイプをサポートしていません)。ST_Geometryは、標準で指定されたほとんどの地理空間型を表わすためのテーブル列のデータ型として使用できます。
タイプ | 説明 |
---|---|
ST_Point | 0次元のジオメトリ。2次元座標空間の1点を表わします。 |
ST_LineString | 1次元ジオメトリ。通常は、2点間の直線補間で使用する点列として格納されます。 |
ST_Polygon | 2次元ジオメトリ。1つの外部境界と0以上の内部境界で構成されます。各内部境界では、穴を定義します。 |
ST_GeomCollection | ST_Geometry値の0個以上の集合です。 |
ST_MultiPoint | 0次元ジオメトリの集合です。この集合の構成要素はST_Pointの値に制限されます。 |
ST_MultiLineString | 1次元ジオメトリの集合です。この集合の構成要素はST_LineStringの値に制限されます。 |
ST_MultiPolygon | 2次元ジオメトリの集合です。この集合の構成要素はST_Polygonの値に制限されます。 |
GeoSequence | ST_LineStringの拡張です。地理空間情報に加えて、タイムスタンプなどの追跡情報も格納できます。 GeoSequenceは、TeradataがSQL/MM Spatialに加えた拡張です。 |
ST_Geometry列を含むテーブル定義の例を、次に示します。
CREATE TABLE sample_shapes (skey INTEGER, shape ST_Geometry);