Teradata Databaseの柔軟な汎用性は、専用の物理プロセッサへの依存性を排除した、仮想プロセッサ(vproc)を基にしています。vprocは、Teradata並列データベース拡張機能(PDE)とオペレーティング システムの多重タスク環境のもとで、ノード上で実行されるソフトウェア プロセスの集まりです。
下表には、様々なタイプのvprocに関する情報が含まれています。
vprocの種類 | 説明 |
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AMP | アクセス モジュール プロセッサは、データベース問合わせの実行などのデータベース機能を実行します。各AMPはデータベース ストレージ全体の一部を所有します。 |
GTW | ゲートウェイvprocは、Vantageのソケット インターフェースを提供します。 |
Node | ノードvprocは、AMPとPEの作業に直接関係しないPDEとオペレーティング システムの機能を処理します。ノードvprocは外部から操作できないため、Vproc Managerユーティリティの出力には表示されません。 |
PE | パーシング エンジンは、セッション制御、問合わせの解析、セキュリティの検証、問合わせの最適化、および問合わせのディスパッチを実行します。 |
RSG | Relay Services Gatewayは、Teradata Data Stream Architecture (DSA)との通信のためのソケット インターフェースを提供します。 |
TVS | Vantageストレージを管理します。各AMPは、TVSのvprocを介してデータベース記憶域の中から担当部分を取得します。 |
単一システムでサポート可能なvprocの最大数は、16,384です。1ノードあたりのvprocの最大数は128ですが、6~12にするのが通常です。
それぞれのvprocは、プロセッサ ソフトウェアの別個の独立したコピーであり、他のvprocとはまったく別のものですが、メモリやCPUなどノードの物理資源は一部共有します。1つのSMPプラットフォームまたはノードで、複数のvprocが動作可能です。
vprocとvprocで実行されるタスク間の通信には固有アドレス メッセージ方式が使用され、それぞれは、物理的に別個のものであるかのように動作します。このメッセージ通信では、単一ノード プラットフォームの場合にはボードレスBYNETドライバ ソフトウェアが、また複数ノード(MPP)プラットフォームの場合にはBYNETハードウェアとBYNETドライバ ソフトウェアが使用されます。